ネットのニュースサイトを、新聞の朝刊を読むのと同じように、朝イチで巡回している。コロナの環境下で身につけた新しい習慣だ。以前は業界紙も含め三ー四紙を購読していたが、偏向報道やら趣向の違いやらの事情で購読をやめた。新聞を読まなくなっても、ニュースサイトを巡回するとだいたい世の中の情報にはついていけるようだ。
ただ、ニュースサイトの記事の選別ロジックにはずいぶん偏りがある。もともと政治経済記事を中心に読んでいたので、選択されたリストのお尻まで読んでもすぐに終わっていた10分程度だったと記憶している。ところが、いつの間にか選択記事が3倍くらいに増え、おまけに記事の大半が外食ブランドの新商品情報、100均のお目玉商品、そしてキャンプ道具が占めるようになった。
政治経済の記事が減ったのではないようで、政治欄、経済欄を見て確認すると上位の記事は全て選別されて網羅されている。逆にエンタメ、スポーツ情報はほとんど出現しないので、見出しから呼び出した記事・トピックスが抽出ロジックの基礎になっていることは理解できる。しかし、朝イチの10−15分で読み終わっていたものが、今や1時間を超える量になってしまった。これは、まずい。想像するに政治経済記事ではものが売れないが、外食新商品、100均の目玉商品などの記事は、実購買につながるので広告効果が高いというバックロジック、大人の都合があるのだろう。今回は、その広告記事もどきにころっと引っかかってしまった。

我が購読ニュースサイトにおいて現在進行形で記事量が急拡大している、100均商品情報もなかなか役に立つ。ダイソーのBT(ブルートゥース)スピーカの新作770円が絶賛売り切れ中で、見つけたら即買いましょう的な宣伝記事だった。妙に記憶に残った記事だった。そして、たまたま入ったダイソーで現物を発見してしまった。即買いにはならなかったが、しばし悩んであれこれ考えた末に買い込んでしまった。迷った原因は、すでにBTスピーカーを二台ももっていたからだ。色は、青と白とピンクの3種類がある。当日は白が売り切れていた。小型のラジオ、それも昭和初期的な風合いで可愛らしいというのが記事のおすすめポイントだった。

スピーカーは直径が3cm程度なので、抜群の音質というわけにはいかない。ダラダラと音楽を流しっぱなしにする程度であれば問題ない。ノイズもないし音割れもしない。お値段以上・・・と考えて良いと思う。スイッチは左からオンオフ、楽曲を進める、止める、戻すと極めてシンプルだ。下に空いている二つの穴はUSB充電とマイクロSDの差し込み口になっている。BT接続で音源接続するのが基本だが、マイクロSDにいれたMP3でも再生ができる。ボリューム調整は右側のツマミを回す。
実は、ダイソー製スピーカーはこれが3台目になる。1台目は外遊びをするときに使おうとして買った。手のひらよりも少し大きいもので、昔のカセット式ウォークマンを思い出させる。愛用していた二代目ウォークマンに感じが似ているので気に入っている。2台目はお風呂で使える防水スピーカーで底面に吸盤がついているというもの。そしてこの三台目がベッドサイドに置くとか、机の上に置くといったちょい使い用という感じになる。スマホに入れた楽曲をさらっと聴くにはちょうど良い。
最近では、iMacで仕事をしながらamazonミュージックをかけることが多く、コンポでCDを聴くことは稀になった。ラジオであれば専用機を使っているし、音を聞く環境が全く変わってしまった。音響メーカーが次々と消えていくわけだ。
久しぶりに良い買い物をした。ニュースサイトのロジックのおかけというべきか。今回の1番の学びは、テレビのCMにのせられて購買していたのと、webニュースにのせられて購買するのと、時代の流れにあわせてメディアは変わっても、自分の行動は歳をとったにもかかわらず軽薄で変わらないのだと認識させられたことでありました。