
函館に行けば必ず寄る「ハセガワストア」は、函館ローカルのコンビニだった。だったと過去形で言うと申し訳ないが、自分にとってハセガワストアはコンビニではなく出来立て弁当を売る店になっている。個人的な思い込みだけではなく、店先で品揃えを見ると、ギリギリコンビニと言える程度の品揃えはしている。が、手抜きとは言わないまでもコンビニとしては妙にスッキリしている。コンビニ売り上げの1/4以上と言われている弁当類に完全特化してスーパー弁当業態ということだ。特化どころか専門店に近いと思う。
ハセガワストアはすでに北海道のコンビニNo.1であるセコマのグループ企業なので、普通にコンビニをやろうとしても問題はないはずだが、弁当を売る方が本業に見えるほど特別化したかわったコンビニ(のようなもの)であると思う。
それだから、売り場の面積の余分な部分(物販その他)をスッキリとカットして、弁当部分だけ切り出してチェーン店化した方が儲かるのではないかと前々から思っているのだが・・・。少なくとも北海道内での知名度は抜群なので、札幌近郊を中心に出店すれば面白いのになあ。

一応説明をしておくと、このやきとり弁当は札幌の百貨店のイベント会場で買ったもので、長い行列ができていた。行列に並んでいたのは30分を超えるが、待っている間にも自分の後ろにもっと長く行列が伸びていった。おそらく最後尾は1時間待ちを超えたはずだ。原因は、この弁当の知名度と人気もあるが、一人の客が3個5個とまとめ買いすることだ。焼き鳥は一本ずつ手焼きなので製造時間の壁がある。実際に函館の店で買うときも、待ち客が多いこと注文に応じて焼き始めるので、最低10〜15分は待つことになる。このイベント会場では焼き鳥3本入り弁当限定だったが、函館では串の数も選べる。(はずだ)
何より、やきとり弁当と言っているが、肉は鳥ではなく豚で、正確にいえば豚串弁当だ。それでも誰もが疑いもなくやきとり弁当と言っている。札幌ローカルブランドである「ぎょうざのみよしの」と函館ローカル 「ハセストのやきとり弁当」でコラボ出店となれば、行列の途切れないお店になるような気がする。