街を歩く

卵屋のシュークリーム 売り切れてました

札幌の南の郊外にある農園で卵と卵のデザートを販売する店がある。札幌市といってもその広さは東京都23区のほぼ2倍で、南側はほとんど山になる。東京で言えば、大田区を越えて多摩川の先が全部山になっていて、日吉あたりにこの店があるという感じだろうか。自分で書いていて、うんざりするほどの広さだなと思う。
その山の中を通り抜ける道沿いにあるお店なので、札幌市清田区の中心部(札幌ドームのあるあたり)から車で10分以上走る事になる。ずいぶん走ったので通り過ぎてしまったかと思ったほどの距離があり、ホイホイとシュークリームを買いに行ける場所ではない。ただし、北海道人の時間感覚ではホイホイの距離かもしれないが。

買った商品は店の前のテラスで食べることもできると言われた。時節的には6月から9月くらいはそれなりの気温で楽しめそうだ。が、それ以外の季節は寒さが身に染みるか、手がかじかんでスプーンも持てない環境のような気がする。屋外テラスは夏季限定ということだ。ただ、北海道の環境を考えると、これはコロナ対策なのかもしれないと気がついた。

店内は当然ながら暖かいが、このコロナの影響で外で食べる方が良いかなとも思ってしまう。入り口から入ると正面が商品ショーケースで、卵を使ったスイーツがたっぷり並んでいるはずだった。しかし残念なことに行った時間が遅く、お目当てのシュークリームは当然ながら完売していた。シフォンケーキなどはまだ販売していたが、ふと思いついてプリンを注文した。シュークリームは手土産にするつもりだったのだが、それはあきらめ流ことにした。代わりに自分のためにプリンを買う。そしてその場で食べてみよう。ささやかながら、ご褒美だ・・・。自分で、「一体何のご褒美だよ」と突っ込みながら、プリンをひとつ買って午後のスーイツタイム。いい歳をしたおっさんがプリンを一人で食べているというのは、どうも感心しない絵柄だが、都合良く店内には誰もいない。

濃厚なプリンだった。好みと言って良い。市販品のプリンはゼラチンばっかりのものが多いが、これは卵と牛乳の味がする。甘さもちょうど良い。なめらかというよりもとろみのあるねっとり系に感じられる。香料で細工もされていないので、素朴な味わいがするが、本来プリンはこれくらいの味の濃さがあるべきだろうと思う。これが街中で売っていれば、相当な頻度で食べるのになと感心していた。しかし、残念ながらホイホイと買い出しに出かけられる場所ではない。
冬になり雪道になれば、行くのがのが辛くなるような場所だ。せめて地下鉄駅の近くに支店を出してもらえませんかと言いたい。年中とは言いません、せめて冬だけでも良いですから、店長さん。

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