
知人からオーケーのピザが良いらしい、テレビで特集をやっていたという話を聞いた。それは正しい情報だと思う。たまにはテレビ番組もまともなことを言っているらしい。などと思いながら、休日のオーケーにピザを買いに行った。味のバリエーションは、正統ピザと日本式宅配ピザのいいとこ取りなので、アメリカ人やイタリア人が見たら天を仰ぐことは間違いないが、日本人にとってはもはやこれこそがピザというラインナップだ。もし自分がピザ屋を開けるとしたら、このメニューのまんまで開店しても人気店になれそうだな、と思うくらいよくできている。その上、価格帯が500円前後で二枚買い、三枚買いが余裕でできる。ただし、買った後の持ち帰りを考えると、ホールピザは意外と持ち歩きにくい。かつ、現在のレジ袋有料化を受けてピザ専用のレジ袋を購入しないとマイバッグでの持ち帰りはなかなか面倒だ。そこがピザ・ホール買いの弱点になる。
ちなみにオーケーで販売しているピザは8種類ある。
- チェリートマトのマルゲリータピザ
- スモークチーズ入りシーフードピザ
- ブルーチーズの4種チーズピザ
- トマトのボロネーゼピザ
- 明太子ポテトピザ
- ずっしりジャーマンポテトピザ
- 2種のソーセージとベーコンのピザ
- 照り焼チキンピザ

そんな時に便利なのが、1/4にカットして売っているカットピザだ。ホールで買うとバラエティーがねとか、ちょっと量が多すぎるんだよな、という客には便利なサービスだ。1/4カットを4枚、それぞれ別の味で買えば「4種のピザ」にもできる。と思っていたら、なんと休日は販売しないとのこと。残念・・・だ。確かにカットするには手間がかかるしなあ、と納得はしたのだが、ホールを買って帰るつもりもなかったのでピザは諦めた。

かわりに、カットピザ約二枚分のお値段で買える、オーケー名物カツ重を試してみることにした。この値段は間違いなくコンビニ弁当キラーだと思う。おまけにカツ重・ハーフサイズも売っていた。凄すぎるぞ、オーケー。でももっと頑張って欲しい。応援するぞ。

蓋を開けて中身を見ると、四角い卵とじが目が入った。なんとなく製造工程が想像できる。カツ丼を作るときに、丸い浅鍋でカツの卵とじを仕上げるという絵柄が記憶にある。テレビの料理番組で見たものだ。目の前でカツ丼を作ってくれる店でも丸い鍋を使っていた。ホームセンターに行っても、丸い浅鍋に垂直に柄がついた専用鍋が売られている。
しかし、このオーケーカツ重を見ると、卵焼き用の四角い鍋の方が家庭調理としては向いているのではないかという気がした。そもそも丼のような深みのある容器では、上から具を乗せたときにつゆが丼の下に溜まり、丼の上と下で味が違うというのが気に入らない。
このカツ重を見ていてカツ丼も丼ではなく平皿にご飯を平に盛り付け、その上に具を乗せれば良いのだと気がついた。要するにカツカレーのようにカツ丼を盛りつければ良いということか・・・。
今更気がついてもカツ丼人生やり直すには遅すぎるような気もするが、これからのカツ丼(自家製)は、間違いなく変わるな。と、オーケーのお買い得カツ重で学んだ。オーケーさん、ありがとう。
追記:後日カットピザを買いに行ったが、開店1時間で売り切れていた。どうやらテレビの影響らしい。2時間おきに新しく焼かれたものが出てくるので、その時間に合わせて買いに行くしかないなとは思うが、テレビの影響力とはまだまだすごいものだとあたらめて認識した。でもカツ重はしっかり山積みされていたから、ピザ担当者の健闘を祈ろう。