駅弁

松本駅の弁当 3

松本駅から黒部ダムを目指す時に使う大糸線には一度乗ってみたいと思いながら、今まで機会がない。新幹線が長野まで開通する前まで、長野に行くのはそれなりに苦労する時間距離だったが、高崎から軽井沢を抜ける特急を使い途中で横川の釜飯を駅弁で買う楽しみがあった。それでも上野長野は3時間以上かかっていたのではないか。あやふやな記憶だが、九州や北海道の各都市に行くくらいの時間距離感があったのは確かだ。ただ、その頃に中央本線、松本経由で長野という発想はなかった。時間的には高崎経由の信越本線も、松本経由の中央本線も変わりはないような気もするが。

松本駅弁の三つ目は、やはり松本名物山賊焼だろう。ただし、山賊焼発祥の店は塩尻にあるようで、そこから生まれ広がった広域松本の名物ということだ。スーパーマーケットの惣菜売り場でも、山賊焼は当たり前に売られている。おそらくチキンカツよりは大量に売られている。お隣の諏訪地域でも山賊焼は売られているが、山を越えた上田、佐久、軽井沢では売られているかどうかは未確認だ。ライバル長野市では販売拒否されているかもしれない。

イイダヤ軒のお弁当はラインナップ豊かで、ゴージャスな弁当もあるのだが、やはりこのシンプルな山賊焼弁当がイチオシみたいだ。鳥もも肉をニンニク醤油その他諸々のタレで下味をつけ、竜田揚げ風にしたものが山賊焼だ。これをご飯の上にゴロンと乗せれば出来上がり。シンプルというかワイルドというか。おまけにちょっと食べにくい。シンプル駅弁の特徴である、おかずは添え物という鉄則も律儀に守られていて、つけもの+その他少々というスタイルだ。わさび漬けがついているので、その辺りに松本名物の色を残しながら、なぜか一口ゼリーがついてくる。山賊焼は冷めてもうまい揚げ物なので、これで良いかと、ある意味で諦めがつく。ただ、細かい心遣いもあり、山賊焼の油がご飯にうつらないように、白いプラスチックシートが山賊焼とご飯の間に敷いてある。だから、食べる時には、まずこのシートを取り外す必要がある。そうしないとご飯が食べにくい。

もの+

米沢の牛肉どまん中に代表される肉系ガツン弁当は、あくまで肉と米を食べることに主眼が置かれているので、おかずは本当に添え物だが、そこは選択と集中を貫くべきだろう。個人的な見解として某フライドチキンチェーンは、こう言うライスメニュー(テイクアウト専用)を開発すれば良いのではないかなあ。〇〇〇のチキ弁、売れそうだけど。

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