旅をする

松本の夜歩き そぞろ歩き

松本駅前を日暮どきにぶらぶらしてみた。写真の通りに、松本駅には高層駅ビルがない。JRの駅前開発の主力が新幹線駅であることは間違いない。だから在来線の駅にはあまり力が入らないのだろうな、ということは理解できる。
北陸新幹線が開通したこともあり、在来線しか通っていない地方中核都市はもはや数少ない。南北に眺めてみても、県庁所在位置は概ね新幹線が通っている。新幹線が通らない県庁所在地を思い浮かべると、関東近郊では山梨県甲府、日本海側で福井県福井、鳥取県鳥取、島根県松江、関西方面で奈良、和歌山、三重県津。四国は4県ともアウトで、九州が長崎(これはもうすぐ通る)、大分と宮崎。
こうして並べてみれば、確かにどの駅も高層駅ビルとは無縁なようだ。奈良だけは駅横にビルが立っていたが、それ以外の都市ではは3−4階立てが多いような気がする。ただし、旅をするものから見れば、これくらいの大きさの方、低層ビルくらいが駅らしい。

地方中核都市では、駅前と旧市街に二つの繁華街があることが多い。松本もそれに近い。駅前の飲み屋街には全国展開をするチェーン店が多い。お城の裏手?に当たる一角には古い居酒屋や「女性の接待が伴う飲料主体」の店がある。旧市街は地元民が中心で、駅前繁華街はビジネスホテルも多く、観光客と出張サラリーマンが中心になるのかもしれない。しかし、夕方だというのに人通りが少なすぎる気もした。まあ、ご時世というもので、旅をする人が少ないよりも、飲酒という行為が社会的に歓迎されていないだけなのかもしれない。

駅前すぐの一等地にあったハイボールバーは、かなりオシャレ感が高い。ドアも開け放たれ開放感がある。まだ、夕方は暖かい時期なので、こういう場所で飲むのは良いなあと思うのだが。

そこから100mは慣れれば、なんと魚居酒屋があった。この山国松本で、なぜ魚?と突っ込みたくなるが、それはあくまで観光客、ビジター目線の考え方だろう。松本市民だって魚は好物だろうし、この物流網が整った現代日本では、日本海側の漁港からであれば、2時間もかからず新鮮な魚の配送は可能で、朝に水揚げされた魚が夕方には提供可能、つまり港町で食べるのと松本で食べるタイミングに差があるわけではない。そんな具合に納得はできる。ただ、松本で刺身で乾杯という気分にはならないのも確かだ。だから地元客専用のお店だろう。

似たような話が記憶にある。昔々、沖縄に出張して仕事先の方と会食をした。その場所が鮨屋で、いったいどんな沖縄の魚が食べられるのだろうと期待していたら、「うちの魚は全部築地から空輸している」と職人さんに威張られて、気が遠くなった。たしかに沖縄の人にとっては、築地から空輸した魚といえば高級品という意味になっているはずだ。それを理解できないことはないのだが。あの大きい青い熱帯魚みたいなやつの刺身食べてみたかったのだよね。

ビルとビルの間にできていた小路に、下がっている赤提灯が飲む気をそそる。入り口の前に止めてある自転車が、町の飲み屋という感じがする。こんな街で暮らしてみたいと思わせる、風情のある光景なのでありました。

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