
ほっともっとの弁当は、時々すごいものが登場するので目が離せない。ただ、普段から使うにはお店がちょっと遠いのでそこが悩ましい。今月は「月見」が目玉のようだが、ハンバーガーをはじめとしたありとあらゆる業種で「月見」フェアになっているので、ああここも月見なのねという感じになってしまう。確かに温玉とつくねの組み合わせはうまそうだが。業界全体の卵保護政策は、なんだかなあと思う。卵は値上がりしているし。

今回はネットのニュースで見たお弁当。のり弁の変形板で、九州ではローカルメニューとして定番とのことだが、関東圏では新登場らしい。確かに高菜の油炒めは九州特有の食べ方だと思う。生まれて初めて高菜を食べたのは、九州出身の偉い人が土産に持たせてくれた時だ。独特の酸味と発酵臭があるので、食べなれない人にはちょっと気になるかもしれない。個人的には酸味が出ているくらい発酵が進んだ漬物が好物なので、初めて食べた時から気に入った。当時は、関東圏で高菜漬けを手に入れるのは難しかったような記憶がある。九州出張の時の定番土産だった。今はごくごく当たり前にスーパーの漬物売り場に並んでいる。ありがたいことだ。
しかし、ホカ弁で消費期限が表示されるような時代なのだなあ。賞味ではなく消費期限というのが、時代の厳しさだ。

高菜の緑と炒り卵の黄色、そこに紅生姜の赤が乗った3色弁当で、のり弁とは違うゴージャスさみたいなものがある。とり天は柔らかい胸肉なので、甘辛いタレとよくあっている。のり弁のちくわ天は、あのチープさが弁当を引き締めている(笑)と思うが、とり天はほんのりと上品で、そこに微妙な差がある。これが鳥の唐揚げだとワイルドすぎて高菜と喧嘩するだろう。
個人的な好みで言えば、もう少し高菜を全面的にびっちりと敷き詰めて欲しい。のり弁のノリのように、どこを食べても高菜が感じられるようにして欲しい。のり弁の海苔の裏側にあるおかか的存在も加えて欲しいなあ。家庭の弁当のように、高菜・ごはん・高菜・ご飯的なサンドイッチ高菜弁当にしてもらっても良い。
しかし、この高菜弁当は弁当というネーミングながら、ほぼ「丼」的なしろもので、おかずwithライスではなく、トッピングOn theライス ではないか。あえて言えば貧乏人のどんぶり的なシンプルさで、これに匹敵するのは、ねこまんま(これも好物だが)くらいだろう。
あまりのコメの多さに満腹感が最大値を振り切った感じがする。のり弁の5割り増しくらいのコメの量ではないのか。あまりに気になってプレナスにお問い合わせをしてみた。結果は予想外で、のり弁の方が高菜弁当より、ご飯の量は多い。
のり弁のご飯は多すぎると思ったことはない。確かにすごい満腹感はあるが・・・。のり弁を食べて白飯の量の問題を感じた記憶がないので、自分の腹の容量が減ったのかもしれない。感覚は当てにならないものだなあ。