
普通に店名を見るとギョッとする人が多いと思う。トンカツをゴクゴクと飲むのは、物理的に無理だろうと思うが、感覚的には飲み物的に流し込むほどトンカツが好きだということを表している。などと自分を納得させてみた。この店は「カレーは飲み物」という店を展開している会社の新業態なので、まあ、看板でびっくりさせて客を呼ぶというジョーク的店名だと思うことにした。カレーであれば、液体と言えないこともないので、ゴクゴクと飲むことは、できるんだろうけれど。
そもそも、カレーは飲み物といったのは、某大食いタレントだったそうだから、大食漢の感じる食意識は色々と特殊だということで理解すべきだろう。そして、この店舗の前を通り過ぎた先に、お目当ての「なぜ蕎麦にラー油を入れるのか」がある。新宿の外れというか大久保の端というか西武新宿駅の北端で営業している。昼時はそれなりに混雑している。夜はそば居酒屋?になるようだが。

コロナのせいでずいぶん久しぶりの来店になった。今回はかなり腹ペコ状態でいったので、久々に中盛りにしてみた。いつもだと感触が難しいので、小盛りにしているのだが気合を入れて中盛りに挑戦した。見た目は小森とあまりに変わらないのだが・それは丼に持っているからのマジックで、普通の蕎麦の2食分ほどになる。前半は海苔と蕎麦を中心に食べ、後半は追加で入れたラー油と肉を中心にして食べる。生卵を入れるとつゆが甘くなるので、今回はパス。あれこれ作戦を立ててみたが、なんとか完食できた。ここのそばはかみごたえがあるので、満腹中枢を刺激するから、食べ終わると動くのが嫌になるくらい腹が膨れる。いつもなら諦める、蕎麦湯に魚粉を入れて締めるというお作法も今回は達成できた。やはり、限界まで空腹にしておくという蕎麦完食行動における準備は重要だと理解した。
駅前にある立ちぐい蕎麦屋でサラサラと蕎麦を啜るのも良いが、こうしてガツンと食べる蕎麦もいいものだ。次回は、トンカツをサラサラと飲んでみようかなあ、とは決して思わないが。