食べ物レポート

ぎょうざの満洲 9月の新作

つけ麺はルックスが悪いのは仕方がないが・・・

埼玉県が誇る三大麺ブランド、「ぎょうざの満州」「日高屋」「山田うどん」がアフターコロナの時代にどう対応しているか、どう変化していくのか、興味が尽きない。どのブランドもいわゆる大衆価格、ワンコインランチ提供が商売の主軸になる。高級化、高価格化は企業のDNAに馴染まないらしいので、とりえる対策は似たようなものになりがちだ。大きく分けてコロナ対策は3つある。店舗の環境整備であるとか、衛生管理の強化はどの企業であっても同じものになるので(法規制的に同じにならざるを得ないので)ここでは省く。

一つ目がテイクアウトの推進と強化だ。現行メニューの中でテイクアウト適性が強い、米飯と炒め物、揚げものを中心にテイクアウト訴求を行う。その次は、単品ではなくセット化でバリエーション向上、単価引き上げといった戦術展開になる。ハンバーガーやフライドチキンと同じ作戦だ。

二つ目は、月間サイクルでのキャンペーン連続投入。平たく言えば「月毎の限定メニュー」で、リピートユーザーの利用促進を狙う。また、同時に定番商品より2割程度高価格に設定することで、単価上昇を狙う。できれば、麺と米飯を順次入れ替えるローテーションが望ましい。季節性を入れるのも定番戦術で、夏は冷たい麺、冬は辛い味付けなどにしながら、今年はこれが違いますよという独自性を訴える作戦だ。これもファストフードのやり方に習うことになる。

三つ目は、「別ブランド」を立ち上げ、高価格帯に移行する。たとえば既存店の1/3を改装による高級ブランドに変更して、全体の(全店平均の)客単価を引き上げるという、中長期展望を含めた戦略級の作戦になる。

わが町発祥の「ぎょうざの満洲」は、地道に二番目の戦術を遂行している。月替わりメニューを見に毎月月初にサイトを覗きにいくが、食欲をそそられる月もあれば、今月はパスかなと思う月もある。商品開発力というより、微妙なセンスの差があるのかと感じる。これは大手ファストフードでも同じことなので、作戦としてあまり気にすることはない。万人受けの商品とは、支持が取りにくい凡庸な商品でもあるのは間違いない。
満洲は野菜や肉などの原材料に拘っている。定番商品を見ても理解できる。銘柄豚の使用、地元野菜の採用など方向は正しい。ただ、共感も得やすいかと言われると表現が正直すぎる気がする。というか「ちょい下手」かなという感じがする。野菜炒めやレバニラ炒めは、そもそも商品の質が高いので、メニューブック上での宣伝の仕方を変えれば、何やら大化けしそうだ。まあ、「ぎょうざの満州」と店名にある通り、大定番商品は「ぎょうざ」なので、餃子とセットで頼む町中華が基本コンセプトだから、そのあたりのブランド表現、立ち位置の店方が難しいことは理解できるのだが。

それをふまえて9月の新作だが、「つけ麺」だった。世間的にはスープ麺とつけ麺の二刀流が、今の時代では町中華でも必須要件になっているので、「つけ麺」導入の気持ちはよくわかる。できれば定番化したいくらいだろう。客側としても、ようやく「つけ麺」が出てきたかと期待も高かったが・・・。
これはちょっと手抜きではないかと思ってしまう出来栄えだった。つけ麺の要諦は、「超」がつくほど濃い味のスープと、それに負けない太い麺にあると思う。普通の麺の太さでは、表面積が多くなり濃いスープとは相性が悪い。細めの麺でつけ麺を作ると、スープが薄くなる。つまり食べている途中でスープが薄まりやすく弱くなりすぎるという欠陥がある。「つけ麺」の麺は、啜るものではなく、もぐもぐ噛み締めるものだと思うのだが。
せめて「つけ麺専用特製麺」の製造ができなかったのか。麺も自社工場製の満洲だから、専用麺できるはずでしょうと期待していたので、ちょっと残念。

写真は醤油味で、味噌味もあるから、もう一度食べにいくつもりだが、麺とスープの関係は同じだろうなあ。10月の新作に期待するとしよう。

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