食べ物レポート

山田太郎アゲイン・・・ちょっとだけブランド論

前回行った時には気がつかなかったが、入り口脇にバナーがかかっていて、商品説明がされている。ただ、個人的にはこの仕上がりが広告的には弱いなあとおもってしまった。バナーが客の目に入るのはせいぜい5秒、駐車場から入り口まで歩いてくる10m程度の距離で「見るもの」であって「読むもの」ではないのだと思うが。広告として言いたことを推測してみると「国産野菜」、「北海道小麦の麺」、「埼玉産の豚」なのだろうが、この三つを語るにはバナーという広告媒体は不向きだ。もったいない使い方だ。野菜たっぷりを言いたいのであれば、やはり先駆者のはなまる、リンガーハットなどを見習うべきではとも思う。「1日分の野菜」「半日分の野菜」などのわかりやすい表現での落とし込みだ。

山田太郎のブランドロゴが入った暖簾は、相当おしゃれ感があるが、これも暖簾自体を倍くらいの大きさにして「ブランドロゴ」の刷り込みをした方が良いのではと感じた。そもそも、「山田太郎」という言葉自体が、覚えやすく強さがあるので、もっと強く押し出してもよいのではないかなあ。ちょっと惜しい気がする。

そして肝心の埼玉タンメンだが、今回は二回目なので、味噌味にしてみた。味噌の味はそこそこ強く感じるが、スープにはちょっと負けているかもという感じもする。野菜は無料増量にしているが、普通盛りだとこの半分くらいなのか。だとすると野菜たっぷり感が足りないような気もする。前回は鳥唐揚げをサイドに頼んだので、今回は餃子3個盛りを注文した。餃子はラーメン店の必須サイドアイテムと言いきって良いと思うが、やはり実力差が残酷に出る商品とも言える。
埼玉県では「ぎょうざの満州」「日高屋」「幸楽苑」などの中華・ラーメンチェーン店がしのぎを削っている中華激戦区なので、餃子で勝負しようとすると相当に品質を上げなければいけない。個人的な好みではあるが、ぎょうざの満州がいちばんレベルが高いと思う。幸楽苑はたびたび餃子の改良をしているが、どうしてもぎょうざの満洲のレベルには追いついていない気がする。日高屋はバジル餃子という名品を投入した。
その競合他社と比べると、山田太郎の餃子は発展途上というか、コンセプト調整が必要というか・・・。肉たっぷりのガツンとくる系を目指すのか、野菜たっぷり、スッキリ系を目指すのか、どちらかを選んだ方が良いと思う。肉系で行くなら豚肉のマスキングに埼玉香味野菜を使う。スッキリ系て行くなら埼玉野菜、例えばしゃくし菜を使ってみるなどのローカライズもありだと思う。それとも、サイドアイテムとしての餃子は捨てて唐揚げに一点集中して、突破力向上を目指すか。一号店の実験コンセプトは、完成形・量産モデルを目指し商品やオペレーションを検証して改良するためにあるので、どんどん変化していってほしいものだ。
間違っても山田うどんのヒット商品の投入はして欲しくない。パンチを食べたいのであれば山田うどんに行けば良いので、山田太郎はここでしか食べられないものに拘ってほしいぞ。ちょっと真面目に書いてしまったが、一号店のポテンシャルは高いからの期待でありますね。

次は魚介ラーメンと辛いやつを食べに行こう。

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