駅弁

旅に行った気分で・・・ しゃも、うまし

鉄道旅の楽しみは、ズバリ駅弁だと思う。ただ、旅に出なくても駅弁が買える場所があるのはありがたい。首都圏のJR主要駅で、構内に駅弁屋があるのは
「東京」・・・まあ、新幹線始発駅だし当たり前だが、ここの「駅弁屋 祭」は、全国の駅弁が集まってきている。コロナのせいで客が減っているのか、最近は駅弁の種類が少ないのが残念だ。
「品川」・・・こちらも在来線から新幹線に向かう通路沿いに東京の駅弁がずらっと並んでいる。
「大宮」・・・構内のショッピング街では各種弁当が大量に販売されているが、ホームをつなぐ通路にある駅弁屋は東北、上越長野新幹線沿線の弁当が並んでいて、なかなか楽しい。新幹線改札内の駅弁屋も捨てがたい。ヘッドマーク弁当がたまに売っている。
「新宿」・・・新宿駅南側の改札口手前の構内商店街にある駅弁屋は、中央線特急客目当てなのか、ちょっと偏ったラインナップだが、新宿駅で乗り降りするときにはちょっと寄り道したくなる。
今回は、東京の鳥弁を買いに来たのだが、たまたま置いてあった茨城県の鳥弁に目移りしてしまった。気分的には茨城北部に遠征旅行した気分になるような・・・。ただし、鳥弁と言っているが、厳密に言えばブロイラーではなく「しゃも」を使っているようだ。
鳥弁は駅弁の中でも人気者で、ほぼ全国にローカル版鳥弁がゴマンとある。肉系駅弁では牛そぼろご飯と並ぶ定番中の定番駅弁だ。個人的な好みを言えば、秋田県大館の鳥弁が一番好きだ。有名な北九州の鳥弁もうまいが、これは東京ではなかなか手に入らない。見た目が全てを語る海鮮系駅弁と違い、鳥弁は製造者の腕前がはっきりと現れる、プロデューサーのちからというか、想いによる変化が楽しみだ。

さて、奥久慈のしゃも弁当だが、構成は鶏そぼろと、鶏肉(しゃも)の焼いたものに炒り卵、そして画面左側にある長ネギ(焼いたものらしい)とワラビが、味付きご飯に上に乗っている。最近の駅弁としてはちょっと高めの1100円。全国あちこちの鳥弁は、ご飯の上に鳥料理をのっけた「鳥丼」スタイルが多い。そのせいか値段は低めの800−900円台が標準のようで、そうした傾向値というか相場と比べると、この「しゃもべん」はちょっとお高い。山形の牛肉ど真ん中と同じ値付けなので、かなり強気とも言える。ただ、食後の感想として言えば、お値段に合った値打ちはある。特にしゃもの歯応えのある肉を評価したい。そして、長ネギが、すき焼きで最後まで残っていて味がたっぷり染みたような濃厚な味になっている。これがうまい。そぼろと味のついたご飯の相性も良い。細かいところまで工夫された、「良い駅弁」だと思う。この辺りがコンビニ弁当との差なのだろうなあ、などと思いながら完食した。できれば特急ひたちで移動中に食べたかったなあ。

ちょっと検索してみたら、こんなリリースが出てました。どうも最近の駅弁らしい。
https://www.jreast.co.jp/press/2020/mito/20210323_mt01.pdf

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