街を歩く

看板のセンスみたいなこと

フードコートにあるバーガーキングの店頭で、黒板をぼーっと眺めていたら、なかなか面白いことに気がついた。さすがにマクドナルドではこの手の手書き看板を見かけたことはないが、全国チェーンのファストフードで黒板の看板を使い始めたのはモスバーガーだろう。毎朝、「おはようございます」で始まるメッセージはなかなか楽しみだった。本日のおすすめと書かれたいろいろな商品情報を、店頭を通勤通学で通りかかる通行人はそれなりに読んでいたのではないか。
広告の目的は自分の店の商品を買ってもらうことに尽きるが、商品を買ってもらうには、その存在を知ってもらうことが最初のステップだ。だから、広告とは「何を売っているのか」を知らせ、その「何」を買うとどんな良いことがあるのかを訴えかける事になる。
大きく商品が映ったポスターを貼る代わりに、黒板の手書きメッセージで訴えているのも、手書きメッセージがよりインパクトがあると判断したということだろう。

「ライフハック」という言葉の意味を説明したり、大家のモールの宣伝をしたり、なかなか情報が多い。おまけに、宣伝するのがメイン商品のバーガーではなくサイドアイテムで、それもバーガーより値段が高かったりする。ただ、この黒板の解説がなければ、一生知ることはなかったバーガーキングのサイドメニューであるのも確かなことだ。情報の接点は一期一会だから、これを見ない、目に入らない、無視する客も多いと思うが、「手書き」という特徴で「これを見てね」という感覚を作り出す。このあたりを手を抜かずにやるかどうかが、実は商売繁盛の起点であると思うのだ。マクドナルドは全店の統一感を守るため、つまりブランド維持を最高目的とするから、個店差の出る手書きは認めないはずだ。ところが、マクドナルドと同じようにチェーン理論、ブランド理論でガチガチに理論武装していたセブンイレブンが、以前は手書きPOP禁止していたはずなのに、今では店内が手書きPOPだらけ。おまけに下手くそなものも多い。(おそらくPOPマニュアルの質が低いか、ひょっとすると存在していないのかもしれないと邪推している)
セブンイレブンは変わり身も早く、店内の変化もはやい。手書きPOPはその表れなのだと思う。自分たちの都合の良いやり方を試行錯誤するのも商売繁盛の第一歩。それを右往左往と捉えるか臨機応変と捉えるか、結果は業績で決まる。

みたいな真面目なことを、この黒板一枚で考えさせられました。人生、どこでもお勉強。

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