
釧路の西側の隣町が白糠町で、JR特急列車で釧路から札幌に向かう途中に見る街の景色しか知らなかった。JR根室本線とほぼ並行して走る国道38号線で西に向かうと、道の駅しらぬか恋問に出会う。なぜかハートマークのポストがお出迎えだった。赤いのと白いのが、この道の駅キャラらしい。


ポストの裏側に回ると謂れが書いてあるが、普通はこちらが正面ではないかと突っ込みたくなった。どうやらキャラの名前はコイタとメイカのようだ。しかし、白糠の海岸に恋の神様がいるとは知らなかった。

そして入り口には立体キャラがお出迎え。うーん、どうやら赤いのはタコ、白いのはイカらしい。

キャラの隣には、怪しげな恋愛ストーリーが描かれていた。「恋問で結ばれた二人は決して離れることがない」。なんだか昭和のディスカバリージャパンキャンペーンに出てきそうな人造伝説ではないなのかな。そういえば、ここから帯広に行く途中にある「愛の国から幸福へ」みたいなものかもしれない。畑の真ん中の廃線跡の駅舎が大観光地になったくらいだから、道の駅が恋人たちの聖地になる可能性もあったはずだ。昭和の恋伝説かあ。

確かに町名の「白糠」よりも「恋問」の方がデカデカと描かれている。これを見た瞬間、頭の中を清里とか津和野とかメルヘンな観光地の名前がよぎっていく。やはり昭和のセンスだなあ。入り口にこっそりかかれていたが、この道の駅は北海道の道の駅認定第一号だったようだ。由緒正しいと道の駅なのだ。昭和の匂いがぷんぷんする。

その外観は、第一号認定らしい実にクラシックなドライブインだ。朝早かったのでまだ右側のラーメン店は営業前だった。この店も札幌では相当な老舗にあたるラーメンチェーン店で、なぜこの場所に?という疑問もある。札幌に行かなければ食べられないラーメンということで価値があったのだろう。左側は土産物店で海産物が中心だった。生簀もあり貝類が生きたまま買える。帯広などの内陸地に帰る人にとっては良い土産物になるだろう。
まあ、一言で言えば道の駅としては昭和の生き残りで、個人的にはノスタルジー感あふれる良いお店だった。唯一残念だったのは、ラーメン宝龍で醤油ラーメンが食べられなかったこと。ここのラーメンは、まさに The昭和なのでぜひ食べてみたかった。ただし、また次回と言うことにはなりそうもない。
なんだか、道東道の駅3箇所は、それぞれ個性的だったなあ。道の駅は新しいから良いというものでもないという結論だった。古くても良い店は良いのだよ。