食べ物レポート

らーめんのマーケティング ビジュアルと味はどっち?

らーめんのマーケティング的考察の続きになる。くどいようだが、ビジュアルと味だと、湯煎されるのはビジュアルだというのが結論になる。上の写真は台湾ラーメンと称して売られているもの。名古屋味仙の本物台湾ラーメンのビジュアルとはあまり似ていないが、ビジュアル要素は満たしている。表面全体に広がるニラの緑とニンニクミンチの赤茶色だ。台湾ラーメンは名古屋付近では色露なバリエーションがあるようだが、見栄えに関してはあまり変化がない。平面的なビジュアルに尽きる。担々麺も似たような感じに見えるが、台湾ラーメンの方がニラの緑が多いだけ見栄えは良い。ちなみに台湾ラーメンの味を支配するのは、ニンニクミンチの強烈なニンニク臭なのでスープの味や麺の味などはほとんど埋もれてしまう傾向にある。それだけに差別化の要素としては味の変化、例えば辛味や出汁の変更の効き目が悪いのは明らかだ。兎にも角にも、ニンニク味が全てというガツン系食品で、ニンニク控えめとした瞬間に台湾ラーメンのアイデンティティが損なわれる。台湾ラーメンの進化はビジュアル的に行われるべきだろうと思う。

つけ麺もビジュアル変化のつけにくい代物で、麺の太さを変える、使用する小麦を変え麺の色を変えるなどの色変化はある。煮卵を乗せたり、メンマを極太に変えたりというトッピング変化もある。ワカメやほうれん草を乗せて色変化もある。しかし、どれもあまり魅力的ではない。すると残りはスープの色変化が残される。下の写真の魚介出汁と醤油だしのWスープセットはつけ汁の味変化を狙ったものだろうし、これはそれなりに功がありそうだが、実際に自分の前に並べられるとスープの色があまりにも似ているので、そこに興奮が湧かない。もったいないことだ。通常の2種類に色変化をつけた白汁とか赤汁とかをキャンペーン期間限定で出せば良いのにと思う。そもそもこのWスープセット自体が増量型バリューキャンペーンの仕掛けで、手抜きといえば手抜きなのだが、ビジュアル的にも味編的にももう一工夫欲しかった。

メニューをマーケティング戦略に合わせて構築するのは定石だが、その第一歩が味変ではなくビジュアルにあることを理解しようとしないのは、業界的にはずいぶん出遅れていることになる。そして、これはテイクアウト対応商品ではもっと重視すべきことなのだが、ないがしろにされている気がしてならない。その話はまた別稿で触れたいと思う。

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