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渋い居酒屋

2017年の記憶 #27 昔に撮ったiPhone写真から引っ張り出してきたあれこれ

初めてこの店に入ったのは、おそらく30年近く前だったはずだ。その時でもすでに風格ある?店だったから、今や老舗というか古豪というか別格というか。札幌でも屈指の名店だと思う。コの字のカウンターにテーブル席が何席かあるというシンプルな作りで、予約しないと入れないことも多い。カウンター席に座れば、目の前で魚を焼いているのが見える。いわゆる炉端焼きのような感じだが、店内は意外と静かだ。居酒屋でよく聞く大声の接客もない。
一人酒を決めるには良い店なのだが、唯一なんとかしてほしいと思うのが愛想のない接客というか・・・話しぶりなのだ。長い間通っているから、当然接客担当の女性は何人も変わっていると思うのだが、いつ行っても対応は変わらない。うーん、きっと店主にそういう対応をしろと言われているとしか思えない徹底ぶりだ。だから、こちらも必要最低限しか話をしない。「熱燗で」「お水もください」「おかわりを」くらいで済ませてしまう。料理も名前を言っておしまい。「ししゃも焼きを」「イカ刺しを」「にしん漬け」などと済ませてしまう。

料理は手の込んだものではない。煮る、焼くが中心で奇をてらったものなど何もない。シンプルでうまい。自家製の漬物や塩辛など、酒飲みにはたまらないものがさりげなくメニューに載っている。店内は薄暗いので、一人で本を読みながらちびりと飲むというのは難しい。スマホをいじり回すのもなんだか無粋な気がする。ので、結局は斜め上30度あたりをぼうっと眺め、あれやこれや考えながら飲む。真面目なことなど考えることもなく、仕事の話などもってのほかで、北海道における沢庵の味付けとにしん漬けの関係とか、焼きナスと身欠きニシンのどちらが日本酒に合うかなどのあれやこれやを脈絡なく考える。一人飲みの楽しさとは、こういう古き良き居酒屋を舞台にする時に発現するものなのだろうなあ。
たまにギョウジャニンニクの酢味噌和え(昔はアイヌネギと言っていたが差別語認定されたようで現在は使用中止らしい、たまに高齢者が使う程度か)とか、鹿肉のステーキ?とか、落葉キノコのおろし和えとか、八角の刺身とか、北海道限定のつまみがあるのも季節の楽しみだ。実は札幌の飲み屋の名店はススキノではなく、Offすすきのにあることが多い。ジモティーのおすすめはススキノ以外と思って間違いない。

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