2017年の記憶 #7 昔に撮ったiPhone写真から引っ張り出してきたあれこれ

岩国市の近くの山の中にある、屋外エンタテーメントレストラン「いろり山賊」をテレビの番組で見て、一度行ってみたくてたまらないと思ったまま数年がたった。青春18きっぷ西日本の旅のゴールはここにしようと決めた。岩国からでは1日で東京まで戻れないので、帰り道はどこかで一泊しなければならない。仕方なしに戻れるところまでを帰り道にした。名古屋泊になった。名古屋飯は好物なので文句はないが、青春18切符の旅は行き当たりばったりだとアクシデントも起きる。名古屋までなかなか遠い。
さて、この山の中の屋外レストランだが、日本にはなかなか存在しないエンタメ系レストラン。アメリカではあちこちにあるが、東京や大阪ではこの手の店はほとんどない。屋外で露天の掘り炬燵に入って食事をするという経験はなかなかのものだと思う。屋根はかかっていたが雨の日にはどうするのだろうと気にはなった。それはそれで楽しいのかもしれない。室内にもテーブルはあるが、晴れていれば寒かろうと暑かろうとお外で食べたい気分になる。もう一つ不思議なのが、屋外の席のあちこちにビールの自動販売機があること。酒は自販機で買ってねということらしい。

掘り炬燵の席から炉端に移してもらった。注文した食べ物が山賊おにぎりと山賊焼(鳥のももを串に刺して焼いたもの)だが、確かに見た目からして山賊が山の中のアジトで焚き火で焼いた的な感じがプンプンする。手掴みでワシワシと食べると気分は山賊の子分くらいにはなる。山賊焼は店に入ってすぐの大きな囲炉裏に串を刺して大量に焼いていた。ヤマメの串焼きを焼いているのはみたことがあるが、鳥のモモ焼きが10本以上ぐるりと輪を描いて刺さっているのを見ると、何やら勇壮な気分になる。山賊の宴会だ。車を運転して行ったのだが、ナビの位置が微妙にずれていてずいぶん迷ってしまった。最寄りのJRの駅からタクシーで行くのが正解かもしれない。夜に行けば篝火でもっと気分が盛り上がりそうだ。ここは大人の遊園地なのかもしれない。