新宿区役所の向かいにある、かの有名な新宿ゴールデン街について語るほどの見識があるわけでもない。小ぶりな店がゴチャッと密集している。新宿を舞台にしたゲーム「龍が如く」シリーズでも微妙に場所が移転しながら、色々なサイドストーリーの舞台にもなっている。コロナの自粛強制、飲食店いじめの被害が直撃する業態で、場所だと思う。

そもそも昼間に彷徨く場所ではないと思うのだが、このご時世で緊急事態が外れてどうなっているか興味があり見に行った。週末ということもあり、一部のお店が昼から営業していた。気温が高いせいもあり扉が開け放されていて、普段は羽化がいいしれない店内が路上から覗くことができる不思議空間になっていた。

ゴールデン街好きの知人と飲むと必ずと言っていいくらい連行されてしまうお店がこちら。元は、モデルだったママさんがやっていたらしいが、そこを引き継いだ形で「こてっちゃん」が営業している。ゴールデン街の店は皆小ぶりなので満員になっていることも多く、行く前に電話で入れるかどうかを確認する。そうすると店に到着するタイミングで、知人の好みの楽曲、吉田拓郎や中島みゆきをかけていてくれるという、なんとも細やかなサービスをしてくれる。強面?のこてっちゃんとは思えない(失礼かな?)、この辺りがファンを捕まえて離さない凄技なんだろう。

現在は休業中らしい。深夜が商売なので仕方ないか。7時でアルコールストップだと、開店して1時間で閉店ということだし・・・。こう言ったこと、行政はわからんのかなあ。わかっていてやっているとすれば、余計タチが悪いとも言えるが。先の対戦で、将校の戦死の状況検分で、弾が前から来たのか、後ろから来たのかわからない件が多かったそうだが。後ろから弾がくるというのは、これと似たようなことが軍という官僚組織の中で積み重なっていたのかとも思う。

ちなみに英語で書かれたCover chargeの表示は、コロナ前のインバウンド客が押し寄せていた時代に、揉め事を避けるために貼っていたものだったはずで、今では必要かどうか微妙な気がする。インバウンド客再来への希望の表れかもしれない。どちらにしても、早くお店を開けて欲しいぞ、こてっちゃん。