なんとも魅力的なパン屋を秩父の街で発見した。

有名な手作りコッペパンという主張に、「知らんぞ」とツッコミを入れたりしないのが大人の嗜みというものだとは思う。おそらく秩父の人には広く知られているのだろう。コッペパンという言葉時代、最近では死語に近いような気もする。わかる人にはわかるで良いのだ。

創業96年は確かにすごい。創業は昭和元年か大正15年か、どちらにしてもそれだけ続くのは老舗のパン屋だろう。日本一うまいコッペパンあるよというところは、客の立場ではなかなか魅力的だが、同業のパン屋からすれば色々と言いたいことはあるだろう。知る限りでも盛岡の某有名パン屋さんとか、横須賀の某老舗パン屋さんとか滋賀の某老舗パン屋さんとか・・・。

コッペパンを注文してみようかと店内を覗いたら残念なことに誰もいない。休憩中かもしれないので失礼した。次回はもう少し早い時間に行ってみよう。

秩父の街はあちこちに古き良き時代の建物が残っているが、こちらはその中でもおすすめの一軒で、電話が局番なしだった時代からあるのだろう。素晴らしいの一言に尽きる。

店内も覗かせていただきたいくらいだが、このステンドグラスの窓がなんとも言えない。立てた頃は実にモダンな建物だったのだろう。店主のセンスの良さが偲ばれる。
秩父の街は歩き回るのに程よい広さで、路地裏歩きも楽しめる。夜に来たらどんな顔を見せてくれるのだろう。