食べ物レポート

B級ならぬザコ級のうまさ

決して貶すわけではないのだが、そして食べるとそれなりに美味いと思うのだが、なんでこんなもの売ることにしたのかという食べ物に時々お目にかかる。そんな、ブランドの力とそぐわないヘンテコなメニューをザコ級と称しているのだが。サイゼリヤは新商品を出す時に相当練り込んで出してくると思っていた。だから、羊の串焼きの時は(うまいし好きだけど)、これってサイゼリヤが出すものなのか、ザコ級ではないかと思った。ところが、なんと空前の大ヒットで売り切れた。だから、自分の目利きなんて当てにならないのだと自嘲していたのだが、またもやサイゼリヤがザコ級を出してきた。イタリヤ風モツ煮込みだそうだ。一般的に持つ煮込みを出すところでは味噌味だから、このサイゼリヤの持つ煮込みは斬新だ・トマトの味付けもうまいと思う。おそらく酒の肴としては正解だろう。ただし、ピザやパスタのサイドアイテムに向いているかというの、決してそうではないと思う。うーん、意図がよくわからない。もっと居酒屋化したいのだろうか。ちょい呑み需要を取り戻したいのだろうか。そもそももつ煮でこのお値段はないだろう、という値付けでもあり、サイゼリヤのメニュと価格期待値の整合性をも離れているような気がする。うまいんだけどね、次回はこれを頼む代わりに小エビのサラダを選ぶような気がする。ただ、メインでハンバーグを食べる前に、辛味チキンとこれでワインをガブ飲みするという展開はありそうだし、個人的には白ワインとフォカッチャの組み合わせは合いそうだ。悩ましいぞ。

はま寿司のサイドメニューが面白いのだが、ここまでやればなんでもありだなと思ったのが、鳥軟骨の唐揚げ。これは好物だし、居酒屋でもメニューにあるとだいたい注文する(個人的には)定番メニューだ。タッチパネルで注文して5分もしないうちに届くクイックメニューで、揚げたて熱々。品質に文句もないし、値段を考えるとコスパは良い。そもそも量が多すぎると食べ切るのに苦労するので、これくらいの量がちょうと良い。となれば文句のつけどころはないのだが・・・。

なんというのだろうか、回転寿司で天ぷらは「アリ」だろう。ジャンル的にも寿司と天ぷらは近しい。鳥の唐揚げやフライドポテトはギリギリ許容範囲内だと思う。ただ、そこから居酒屋的にはみ出るとなんとなく違うぞ感が増す。鳥の唐揚げから鳥軟骨までは、おそらく半歩にも満たない飛び出し方なのだが、これが大きな勘違い的半歩のように感じる。うーん、うまいんだけど、これはザコ級認定するしかないなあという感じだ。回転寿司との親和性で言えば、揚げ出し豆腐とか、エビフライくらいまではOK。イカの天ぷらはありだが、イカフライはないよね。鳥の唐揚げは許せるが、メンチカツはダメだ、などと全く整合性の取れない、個人的な違和感ですので。ただこの軟骨唐揚げにはま寿司特製ポン酢をかけて食べると、食べるのが止まらない美味さなので余計に困る。

初めてガストでラーメン食べた時もこれに似た感じがした。ガストのラーメンはザコ級どころか品質的にダメ出ししたいくらい酷かったので、メニューに残らなかった時は安心したものだ。丼ない大きなブランドになっても、なんていうか勘違い的に、絶望的な商品を出してしまうことはある。それは仕方がないにしても、品質的には問題ないがブランドとの関連、協調としてどうなのといいたくなるのがザコ級の定義(個人的なものです)なので、この手の取り扱いに困る商品は季節限定でお願いしたいなあ。

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