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エールはうまい 新宿で楽しむのが良い 

長野県軽井沢に行くときの楽しみはヨナヨナエールを土産に買って帰ることだった。今ではコンビニでも売っているほど一般的になったが、当時は(何年前だというツッコミは入りません)ビールの種類もよくわからず、なんだか爽やか系なビールだなと思っていたくらいだった。その後、ちょいとお勉強をして、イギリスに行った時には現地で色々と試してみたりした結果、自分はエール好きだと分かった。それでも、アメリカではエールではなくボストンラガーと呼ばれる濃いめのラガーを好んで飲んだが、最近のマイクロブリューワリー解禁以降日本でも美味しい地ビールが飲めるようになったのは実に嬉しい。そうなると、やはりヨナヨナエールを応援するしかないでしょう。

ということなのだが、夜8時以降は当面諦めるしかないので、昼飯の時にちょとだけビールをいただくという作戦で、パワーランチ(少人数)を試みた。新宿のよなよなエールの店は、実に挑戦的な立地で、真横には5回建てのサッポロビール・ライオンの巨大店舗があり、歩いて1−2封のところに、やはりアサヒビールの巨大ビヤホールがある。どうしてこんな場所に出した? 喧嘩したいの? と言いたい場所なのだが、それも心意気というものだと思うことにしよう。

ローストチキンが美味い、ソーセージも美味い、ハムもうまい、どれもビールによくあう。ビールもたくさん種類がある。良い店なのに、ランチタイムはあまりお客さんがいない。このご時世で、打ち合わせをするにはありがたいが、お店にとっては泣きたいくらいの客数だろう。

新宿の街中には人手が戻っている感じもする。高齢者の姿は激減しているが、普通に働く人たちの姿が目立つようになった。まあ、この街の人出をみて都民の覚悟のなさと罵り、高齢者を庇いまくる某都知事の姿は美しいものではないと感じつつ、若い世代の選挙投票率が倍増すれば手のひら返しで若い世代向けの政策で媚を売るんだろうなあ、などと考えていた。どうにもビールがまずくなる悪しき妄想ばかり浮かんでくる、いかんなあ。

酔っ払うほど飲むつもりもないので、冷たいビールをちびちびやりながらポテトを注文した。フィッシュ&チップスの魚抜きかよと突っ込みたくなる包装紙だった。ロンドンに行ってパブに入り飲んだビールは、予想よりも冷たかったがキンキンに冷えていたわけでもない。期待して頼んだフィッシュ&チップスだったが、芋は不味いし、魚は臭いし、実に残念な食べ物だったが、イギリス人の知人に聞けば、その程度の食べ物らしい。日本で提供されるフィッシュ&チップスは、おそらくオーバースペックというか、勝手に日本人的向上志向で必要以上に改善してしまったものなのだ。

ただ公園の屋台で買ったフィッシュ&チップスは、ジャンクな食べ物を予想していたから、ジャンクなものが出てきても問題なしで、その時に新聞紙の包装がチープ感ありありでぴったり合うと思ったことを、エール飲みながらのポテトで思い出した。たかが包装紙でも日本的にアップグレードして内側には耐油コーティングしている。思わず笑ってしまう。
このポテトが朝日新聞とか東京新聞に包まれて出てきたら面白いのになあ。きっと両紙とも、自社の新聞紙でポテトを包むことに反対する、みたいな記事を社会面あたりで書きそうだし、と悪い想像をしながらもう一度笑ってしまった。

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