所沢駅の駅ビル改良増床工事が終わり新しい店ができたが、コロナのせいでしばらくお休みしていた「ライオンズファン専用、限定レストラン」(なのかな?)が、営業開始していた。スポーツバー的なイメージがあるが、どうにも敷居が高い。心理的なバリヤーが入り口前に貼られているような気がする。外から覗くと何やら居心地良さげな空間だが。そもそも長く所沢に住んでいるが、西武球場(今はネーミングライツのせいでなんちゃら球場になっている)にいくのは10年に一度くらいだ。子供が大きくなってからは一度も行ったことがない。

そしてすごいのが、このご時世でビュッフェだった。ハンバーガをセルフで仕立てるらしい。しかし、ここにも西武ファン推しの一言が添えられている。「かつてない体験」してみたいのだがなあ。シーズンが開幕したらもっと入りにくくなりそうな予感もする。

このライオンズファン御用達のお店の前には書籍店の喫茶コーナーがある。今の時期は寒いので誰もいないが、もう少し気温が上がれば、ここはそれなりに気持ちの良い場所になりそうだ。

所沢駅ビルは駅から一歩出た場所にワンストップで買い物ができる便利な空間に変身した。初めて所沢駅に来た時の木造平家の駅舎を思い出せば、この変容は呆れるばかりだ。初めて所沢駅に降りたときは、北海道の片田舎に来てしまったと思うくらいの辺境感あふれる「古代駅」だったのだから。今やペデストリアンデッキで駅前ロータリーが囲まれ、駅の東西につながる駅ビルとショッピングモール(元・西武百貨店)で構成される現代的な空間になった。街が一変するほどの時間が経過したということだ。つくづく自分が歳を取ったことを思い知らされる。
コンパクトな分だけ、大宮や浦和より面白い街になりそうな気もする今日この頃だ。