街を歩く

街歩きの楽しみ いろいろな看板

新宿のヨドバシカメラに行くのが好きで、買うものがなくてもちょっと時間があればぶらぶらと売り場を見て歩く。最近は買い物は短時間で済ませてなどというのだが、これはものを買うという行動と物を見て歩くという行動の差が理解できない「人としてダメ」な考え方だと思う。行動心理的には、「物を買う」前に「物を見定める」「自分の買いたいもののイメージを確認する」という準備が必要だろう。この準備が不必要と考える、あるいは考えつかない人間とは、常に自分では買い物をしたことがなく、誰かに買ってくるように命令するか誰かの買ってくるものに依存しているだけの「人としてダメ」なやつではないかと思う。百貨店という業態は、物を見定めにくる業態の典型ではないか。そもそも専門店とは百貨店以上に、そういう情報発信力が必要だろう。

その物を見定めるという行動は、当然自分の興味の対象、趣味のものに向かう。単純に言えば〇〇オタクと言われるような、強いこだわりや趣味が強い人間ほどその専門店に入り浸る。個人的には、その欲求を満たしてくれるのがたまたまカメラ屋・電気屋であるので、ヨドバシカメラ愛好家になってしまったのだ。そのヨドバシカメラの看板商品はこの何十年間カメラだと思っていたが、ついにカメラが一階売り場から追い出されてしまった。引越し先は5階、あまりの冷遇ぶりで開いた口が塞がらないとはこのことだ。
いつものようにカメラを見に行ったら、一階からカメラが消えてしまっていたので驚いて案内板を見た。てっきりカメラ専門館ができてそこへ引っ越したのだろうと場所を探すつもりだった。看板を見てがっかりした。コロナのせいか、それともスマホのせいかは定かではないが、もはやカメラはヨドバシカメラでもサイドアイテム扱いなのだと落ち込んでしまった。5階は遠いなあ。

街を歩いていると看板やブラックボードを見て、思わず入ってみたいと思わせる店がある。この看板はすごいぞ、と久しぶりに思った。チーズの海ねえ。個人的にはチーズで溺れると苦しそうなので勘弁してほしいが、チーズ好きにはどきっとする表現だろうなあ、これが心に刺さるというものかもねえ、などと立ち止まって感心していた。多分チーズフォンデュの専門店なのだろうけれど、色々とあらぬ妄想を掻き立てる「イメージ喚起力」抜群な名前だ。

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