食べ物レポート

二人前のクリスマス

子供達が独立した後はクリスマスはなんの意味があるのかというくらいイベント色を感じない。人生の黄昏時なのだなあ、などと感慨に耽ってしまうが。ただこの国では人口の1/3以上が高齢者であり、おまけに自分が子供の頃教えられていたような「良いおじいさんと良いおばあさん」を大切にしましょうなどと敬老思想を説くには、あまりにも生臭くあまりにも利己的な老人ばかりだ。平均寿命が伸びるに従って、高齢者の質的低下というか抗老人作用みたいなものが世間的に満ち溢れているのだろう。

老人論はさておき、二人暮らしの高齢者と子供のいないカップルであれば、二人前のクリスマスというコンセプトは成立しそうだなと思い、スーパーを覗いてみたがやはり高齢者対応のクリスマス商品はない。(当たり前か) やはりクリスマスはファミリー主体、二人前のクリスマスはホルモンとフェロモン前回の世代のものだろうという、ごくごく当たり前の結論になった。(つまらん)

二人前のクリスマスに似合いそうな、フェイクなローストチキンとしてとり半身の唐揚げをお勧めすることにしたい。某フライドチキンチェーンの唐揚げでなくても、クリスマスにターキー以外を食べるのであれば、全部フェイクだと割り切れば良い。あるいは開き直ってジャパニーズ・スタンダードであると決めつけても良い。そもそも異教のお祝い事だ。

最近のクリスマス絶対定番に成り上がったピザも、宅配ピザのクリスマス超豪華・ぼったくり仕様のピザでなくても、二人前ならそこそこ楽しめる。なぜか今年は500円が業界スタンダードらしい。ただ、このスーパーで売っているピザを買うときの注目店はマルゲリータのようなチーズの味が全てのような本格派は選んでは行けない。十中八九、後悔することになると思う。おすすめはマヨネーズと照り焼き味という、これまたジャパニーズ限定ピザだ。これはチーズが少なくても納得できる味になるので、クリスマスはチープシックに行くのが良いのだと思う。

そして、ケーキは山崎の2個入り300円セット。ホールケーキの1/10のビックリ価格だった。これも普段は売っていいないクリスマス特別仕様なのだろうけれど、たくさん食べられなくなっている高齢者にはジャストサイズかもしれないと思った。

以上合計で1500円に満たないクリスマス二人前セット(高齢者限定)みたいなものを考えてみた。これは増えていくと思うが、これではクリスマスのビジネスという点ではお先真っ暗だ。しかし、こんな考え方でクリスマスを過ごすことになるとは、確かに人生黄昏に近い気がしてくる。少なくとも下り坂の思想ではあるなあ、などと昔読んだ「平成30年」を描いた本のことを思い出した。二人前のクリスマスの次に来るのは、一人前のクリスマスのはずだが、それは考えないことにしよう。

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