食べ物レポート

ノリ弁は無敵だ

前にも書いたことだが、のり弁が好物だ。駅弁のうまさとは別の、チープなうまさという点では「のり弁」が最強だと思う。唐揚げ弁当の潔さ、唐揚げと白飯しかないとは異なる、チープな弁当だけれど精一杯おかずをそろえてみまたした、この努力を認めてください的な健気さに心惹かれてしまう。なので、コンビニで売っている工場製のり弁は、いささか気に入らない。俺たちが作ればこんなものかなあ的な自己顕示が見えているような気がする。おまけにホカ弁屋より値段が高いことが許せない。

ホカ弁屋もすっかり静止整頓されてしまい自宅のお周りにあったホカ弁や小僧寿しはすっかりなくなってしまった。一番近くの弁当屋も車で10分ほどかかる。歩いて行けるところには「首都圏ローカル」な弁当屋があるが、こちらはおかず、惣菜販売がメインで、微妙にお弁当屋さんという感じがしない。人気の弁当は作り置きしてあるというのも、ちょっとな・・・と思っているのだが。そういう文句の多い客なので出来上がっているのり弁を横目で見ながら、あえて「のり弁」を注文して作りたてを買うことにする。あちらの棚に並んでますよなどと言われたら2度と行かないぞと思うのだが、そんなことは言われたこともない。いつもニコニコと出来立て弁当を売ってくれるので安心だ。

のり弁のトッピングによりお値段は多少違う。定番白身魚フライではなく、焼き鮭になったり、明太子になったりと変化も楽しめる。ただ、この店ののり弁の1番の差別化ポイントは、白身魚フライ用にタルタルソースがつくことだ。ちくわ天向けだと思うが、ソースもついている。芸が細かいのだ。唯一の不満は、ノリがちょっと小さいかなと思うところで、これは自分だけの感覚的な問題だろう。

政党のり弁と言えばこれだ。ホカ弁屋のまさしく正しい姿ののり弁だ。白身魚のフライとちくわ店に大根の漬物ときんぴらごぼう、いやいや実に美しい。質実剛健だ。これを買うためにクルマで10分というのがちょっとだけ悲しい。コンビニが増えた分だけ弁当屋が減った気がする。ちなみに、このホカ弁屋ではソースが醤油が選べるので、お好みに合わせてということだが、できれば両方つけて欲しい。魚フライにはソース、ちくわ天には醤油にしたいのだが・・・。

わがまま過ぎますか。

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