食べ物レポート

炒飯で酒を飲む

最近の読書の話になるが、「侠飯」という怪しげなタイトルの本にはまってしまい、夜中にあれこれ食べ物のことに思いを馳せることになってしまった。この本はコミック化もされ、テレビ化もされていた。話のストーリーはさておいて、本命はアレコレの料理レシピーなのだ。それを読んでいると、妄想的に腹が減る。孤独のグルメを見た時と同様の感覚と言えば良いだろう。短編集なので、一冊の中に10個くらいのレシピーが登場する。

その一編のなかで「チャーハンの作り方」の話が出ていて、チャーハンは飯にもなるし酒の肴にもなるという一文があった。ここに引っかかってしまい、チャーハンで酒を飲むを実践してみた。

まずは地元の大衆中華料理店の名店「ぎょうざの満洲」で、普通のチャーハンを注文。醤油味というか、ちょっと黒っぽい見た目だが、味は比較的あっさりめ。これを一口食べるたびにハイボールを一口みたいな飲み方?食べ方?をしてみた。途中で腹が膨れ始めたので、これは食べ方の順番の問題かもしれないが。まあ、チャーハンで2杯目を飲むのは難しそうだという結論になった。

別の日に、これも大衆居酒屋、高齢者向きみたいな店で、なぜかメニューに大人気と書かれているチャーハンを日本酒でやってみた。チャーハンおすすめの理由は、酒を飲んだ後の締めということでもないらしい。飯として考えると盛りは少なめかもしれない。紅生姜がやたら多いので、やはりこれは酒の肴扱いなのかもしれないと思った。実食してみると、確かに味付けが濃い。たっぷりの紅生姜をチャーハンに混ぜ込んでみれば、これは酒の肴向きかもと思う。日本酒なので、胃袋が炭酸ぶくれすることもない。なるほど確かにこれはありだな。

締めに麺とか飯とか頼むことがほとんどないので、これは少々衝撃的な経験だった。ひょっとしたら、焼きおにぎりをつまみにして飲むとか、釜飯を肴にして飲むとかいう米飯飲みはありなのかもしれないなあ、などと思いつつ、この歳になってそれか?と考え直した。

飲み屋のチャーハン、今後も続けるかどうか、ちょっと慎重に検討したい・・・。ただ、同年代の知人友人からはバカにされるような気はする。

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