生まれて初めてもらった給料で買ったのが、初代ウォークマンだった。当時の初任給が10万円くらいで、ウォークマンは3万円だったような記憶がある。今思えば、よくそんな高いものを買ったものだ。現世代のウォークマンは上位機種Aシリーズでそれくらい。普及版sシリーズでは1万円台だ。
以来、ほぼほぼ代替わりしながら使ってきたウォークマンだが、今使っているやつが、ついに液晶がダメになり、音は聴けるが画面が見えなくなりつつある。2012年製なので、かの有名なソニータイマーが発動したわけではないと思う。しかし、買い換えるべきか実に悩み深い。

容量4Gくらいなら、iPhoneで十分間にあう。自分のiPhoneは、メモリーがスカスカなので16G でも大丈夫だ。音質追求派でもないので、ちょっと高めのブルートゥース・イヤホンにすれば音は良さそうだし。これまでずっとウォークマン派だから、iPodは使わないできたのだが。
なんだか昔々にカセットテープからCDやMDに移行するときも同じように悩んだ気がする。
現在ではダウンロード音源主流なので、買い貯めたCDをどうするか悩む人が多いらしい。すでにほぼ全部のCDをファイルに変換し、CDは全部処分してしまったので、CDなど光学媒体への愛着はない。この先はスマホで音楽が聴ければ良いのだと思う。ブルートゥースでコンポへの転送も可能だ。ただ、当時は最先端だったsony製ハードディスクコンポ、ウォークマン対応はまだまだ元気なのでコンポ買い替えの予定もない。となるとウォークマンウォークマンでないとコンポとの連動が難しい。おまけに、最新型コンポーネントはCD、ラジオ非対応みたいだ。これはちょっと不便かもしれない。そうなるとますます現在使用中のウォークマン対応コンポを諦めるわけにはいかない。色々と面倒な問題がある。
なんだか、モヤッとした気分のまま、いきなり山下達郎のアルバムをほぼほぼ全曲、iPhoneに放り込んでみた。簡単に入ってしまった。sonyの音楽神様がappleの万能神様に降伏したのだと思った。
せめて、sonyのイヤホンを買ってこよう。