札幌都心部にあるシティーホテルが、取り壊されて新しくなるらしいので、是非一度泊まってみようと思った。今の時期は観光客であふれているはずだが、そんなことはいつのことだったのかというくらいの空き状態だった。朝食もこのご時世に合わせて、ビュッフェではなくフルサービスで、洋食だった。卵の焼き方を聞かれる本格派だった。

シルバーもフルセットとは。朝から大変なことになったが。それはそれで楽しいもので。コーヒーをお代わりしてのんびりした朝食になった。そのあとは午前中の晴れた街中を散歩。

昼飯を軽く食べたあとはアイリッシュパブでギネスを飲んだ。周りはしっかりとランチと格闘中だが、素知らぬ顔でギネスを半パイント。少し放置してぬるくしてから飲むと、なんだかロンドンで飲んだ時と似たような味になる。冷たすぎるビールを飲むのは日本人とアメリカ人だけだとロンドンのパブでいじられた記憶がある。いじったやつはシンガポールチャイニーズだったが、イギリスに留学していたので食文化的にはイギリス風のやつだった。
流石にそいつも日本の北の果てでギネスを飲めるとは思っていないだろうが、なぜかしっかりアイリッシュパブもあるのだよ。
実に堕落したものだと、ギネスを飲みながら思う初秋の札幌だった。しかし9月に入って30度越えというのはどういうことだろう。