青森に出張したとき、ふと思い立ち津軽三味線のライブを聴きに行った。日本酒を飲みながら小一時間の演奏がある。ライブハウスと言うよりは、居酒屋だ。

CDなどではたまに聞いていた津軽三味線だったが、ライブを聞けば全く別物で、今風に言えば鳥肌が立つ感動だった。以来、年に2度ほど弘前と青森でライブを聴くことになった。東京で津軽三味線を聞けるところもあるらしいが、そこは現地にこだわるしかないと言うものだ。

東北で仕事が終わると、1日だけ日程を伸ばして青森に行くのが楽しみだった。東北はいわば北海道のルーツなので、料理や食べ物になじみを感じる。おしゃれな食べ物より、体に染み付いた味の方が嬉しいとことなのだろう。ただし、東北の味を感じるのは仙台あたりまでで、なぜか福島になると東北というより北関東と思ってしまうのが不思議だ。

仙台の居酒屋に入ると、こんな感じのおしゃれ系が出てくる。仙台では牛タンも良いが、実は裏通りの居酒屋が楽しい。仙台は横丁が多い街なので、そぞろ歩きでふらりと見知らぬ店に入ってみる夜の散歩が面白い。