ズッキーニという野菜が結構好みだ。夏になれば一本50円くらいに値下がりするので、その時期には大量に食べる。焼いたものをポン酢で食べる、焼きなす的な食べ方も好きなのだが、一番はやはり煮物にするカポナータ(イタリア料理だ)だ。ラタトゥイユ(フランス料理)とどこが違うのか、よくわからないがここはカポナータで押し切る。
とりあえずオリーブオイルとガーリックで炒めた夏野菜(ズッキーニ、ナス、その他適当)に塩胡椒で味付けし、トマトを何個か放り込む。トマトの皮剥きをしたい時は、トマトを丸のまま冷凍にして、それを水洗いするとあっという間にむける。好みでブイヨンの素を入れても良いし、めんつゆを入れても良い。ひと煮立ちしたところで、真空保温鍋に移し2時間ほど放置する。弱火で煮込んで焦がしてしまうこともないので、煮物料理に真空保温鍋は必需品だ。

食べるときに、サッと火にかけて温め直しにするのだが、そのまま冷やして「冷やし野菜」にするのも良いと思う。厚めのトーストのたっぷりとかけて食べるのもうまい。余った時はジプロックに入れて冷凍保存だ。

調理は基本的にフライパンを使うが、火の通りにくいものから順番に入れることに気をつけるくらいで、実に怠け者の料理だ。カレーを作る時も似たような行程だが、煮物とはそんなものなのかもしれない。
肉なしで作るのが、カポナータの良いところで、これをソースがわりにして肉を食べるとちょっとゴージャスな料理になる。ローストポークの付け合わせ兼ソースみたいな感じだ。
あとは、前日の残りご飯をサッと水洗いして、その上に冷えたカポナータをかけて「冷やしおじや」にすると、暑い夏の朝飯にはぴったりだと思うのだが。カポナート丼+温泉卵もなかなか捨てがたい。
手抜き料理なので、一度作れば色々楽しめる。