食べ物レポート

マクドナルドは・・・すごいな

マクドナルドは言うまでもなく米国発祥の世界企業だ。ブランド企業としても、おそらくコカコーラに次ぐくらいの知名度だろう。そのマクドナルドの低価格訴求バーガーが「スパチキ」で、テレビCMでも知名度を上げている。しかし、一番すごいのはこのパッケージに現れている。
まず、文字はカタカナのみ。アルファベットなし。社名、ブランド名なし。あるのはMのロゴマークだけ。これが世界戦略・ブランドというものだと言う典型だ。
ダメなブランドや企業だと、まず社名・ブランド名を書いてしまう。ご丁寧に英語+日本語と二重に書き込んだりする。おまけにインバウンド客目当てなどと言って英語表記にしたりするのは最悪だ。
まかり間違ってインバウンド客が多いとしよう。しかし彼らが注文するのは日本ローカリのメニューではなく、グローバルメニューになるはずだ。マクドナルドであれば Qauter Pounder,  Big Mac, Fillet ‘o Fish であるはずで、パッケージの字面を気にするはずもない。バーガーの包み紙一枚から、こんなことが読み取れる。

英語 なし。まるで日本企業だ

そして最近の定番となったナゲット15個390円セール。通常販売が5個で200円だから33%Offという計算になる。違う言い方をすれば、2個買えば1個おまけ。そして通常ソースに加えて、2種類の季節限定ソースで注意喚起?する。ナゲットは通常品なので、商品開発コストは限りなくゼロ。逆に大量発注するから仕入れコストダウンが可能。販売促進としては美しい仕掛けだ。味変狙いの季節ソースも売り切れごめんのロスなし政策なので、まさにファストフードのキャンペーンとはこうあるべきという典型だ。世界ブランドのマーケティング戦略とはこうあるべきだ。

マクドナルドは単価を上げるためサイドアイテム半額というクーポンをよく使う。ナゲットはその仕組みで、今だけ半額100円という使い方をされてきたが、その売り方だと15個売っても300円にしかならない。しかし、この15個パック販売であれば、売価は上がるし、購入単価も引き上がる。言うことなしなのだ。

そもそもマクドナルドが大不振に陥ったのは、中国生産「ナゲット」事件からだった。普通であればトラウマになりそうなものだが、そこをあえて逆張りというか、これでもかとナゲットで販促をかける。マーケティング担当者のメンタルは「鋼」でできていると感心する。
おそらく、その強気の作戦が功を奏し、今やマクドナルドの利用者の中に、ナゲット事件の記憶などもはやかけらもないに違いない。
コロナ不況の中、イートイン(店内飲食)全面禁止にしながら売り上げ伸張を果たしたのだから、ブランドとしての強さはもはや外食産業ナンバー1と言って良い。

個人的好みではアラビアータだが、部屋中がニンニク臭くなる凄さ

マーケティングとは、もともと軍事作戦立案の仕組みを、ビジネスの世界に取り込んだものだ。当然ながら第二次世界大戦で米国が勝利したのと同様、マーケティング戦略を正しく組み立てた企業は世界を制覇するという、まさしくその実例が今の日本マクドナルドなのだと思う。世界全体で見ると、あちこちで苦しんでいる現地マクドナルド もあるようだが、日本のブランド建て直しの成功例を活用すれば、グローバル企業としての成長は続けられるだろう。戦争に勝った国の仕組みを、戦争に勝った国のビジネスに取り入れただけと言えばそれまでだが、戦争に負けた国のくせに勝つ仕組みを取り入れない、日本という国のビジネスマンは本当に不思議な世界に生きているのだとよく思う。ビジネスに国粋主義なんかいらないのだが。

このコロナ不況の中、テーブルサービス系のレストラン企業は低迷の極みで、いまだに有効な回復策を見いだしていない。マーケティング無策なのだ。それと比べれば、いやいや、本当にマクドナルド はすごい。

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