土鍋飯を作る時には、できれば目一杯手抜きをしたい。ただ手抜きをしてもうまいものが食べたい。この二つの動機が重要だ。そこで常備している缶詰で挑戦してみることにした。対象はサバ缶とサンマの蒲焼缶なのだが、今回は味がプレーンなサバの水煮缶にした。

サバ缶は特有の匂いが強いので、生姜を刻んで大量に投入。出汁は手抜きで顆粒の和風調味料を目分量で多めに投入。サバ缶の汁も一緒に入れる。塩味が足りなさそうなので自家製かえし(甘目の醤油)を少々入れて調整してみた。出来上がりは、全然ビジュアル的になっていない。見た目が悲しい。しかしここで心が折れてはいけない。これを熱いうちにかき混ぜる。

皿に盛り付けてみて、あまりの色気のなさに呆然としながら色調整に挑む。白ごまと青ネギを振りかけた。今ひとつか? 味見をしたら予想外に塩気が足りないので、塩昆布をふりかけがわりにかけてみた。余計にビジュアルが悪化した。これがレストランで出てきたらがっかりするなあと思いながら、食べてみれば意外とうまい。塩昆布が正解だったようだ。
見た目改良するなら、針生姜を乗せるとか大葉を太めに切って乗せるとかいうあたりかなあ。味付けの調整に自家製サンショの塩漬けを乗せてみたら、これがなかなか良い調子だった。しかし色気は・・・・。いやあ、青山椒は偉大だ。今年は1kg漬けたので、一年中サバ缶飯は楽しめそうだ。
しかしビジュアルが根底から問題だ。テーマは赤だろうなあ。