札幌で一番格式の高いホテルといえば、大多数の人がここ「グランドホテル」をあげるのではないか。皇室の方が泊まる貴賓室があると聞いているが、見たことはないので(当たり前だ)、都市伝説ではないだろうかと疑いもするのだが、多分本当だろう信じている。ここ以外の古いホテルといえば札幌パークホテルくらいだろうか。

ビジネスの打ち合わせでここのコーヒーショップを使うことがよくある。ロビーで待ち合わせということも多い。今回も仕事先の相手と、何も考えずにロビーで待ち合わせとしたのだが、集合時間の10分ほど前に入り口について、何やら怪しい気配がする。中が暗い。明らかに「暗い」。おまけに車回りにタクシーもいなければ人の出入りもない。ホテルといえば365日24時間、出入り自由というのが常識だったが・・・。
なんと、コロナの影響で休業中という張り紙。あれまあぁぁぁぁ。おそらく、生きている間に2度と見ることがないだろう、ホテルの正面入り口の「シャットアウト・クローズ」だった。

慌てて待ち合わせの約束を変更するべく電話をしたが、相手もそんなことがあるのかと笑っていた。
その後で、ホテルの近くの「中華と鮨」という変わりコラボの店で、ザンギをつまみにサッポロクラシックを飲み、北海道の地酒で刺身を摘んだのだが、これも明らかにコロナによる品質アップグレードの恩恵をこうむっていてびっくりするほどの良いネタがいつものお値段で。
ウニにつぶに中とろときたら・・・。

なんだか休業しているホテルには申し訳ないくらいだが、営業しているお店も大変なんだなと妙に納得した日だった。