面白コンテンツ, 食べ物レポート

噂のフードホールに行ってみた

アメリカでおしゃれなフードコートができているという話聞いてはいたが、なんとなく「ふーん」的な気分だった。これは外食に関して日米共に同じことだが、大都会の「一品もの」の超絶人気レストランは、多店舗しないしトレンドにはならない。要は商売ネタとしては面白くならないという経験則だ。

ニューヨークの都心部には超有名店がたくさんあるが、それがチェーン店化することはない。一店豪華主義、そういうコンセプトなのだ。500店、1000店という大規模店網を築くのは中西部や西海岸の外れの町から生まれることが多い。いわゆる大衆受け、誰もが愛するブランドみたいなものは、田舎町・小都市発ということだ。だから、ニューヨークの街中でおしゃれなフードコートが・・・みたいな話には触手が動かなかった。ましてや、それの日本版がどれだけの戦闘力、展開力を持つかなど期待する方がおかしいと放置していたのだが。

それでも、フードホールができて一年経ったなどというネット記事を見て、やはり一度見に行くかと思い直し、南新宿に行ってみた。「BLASTY!」という店名の複合コンセプトが入る二階建ての店舗だ。

中に入っている業態?はピザ、メキシカン、BBQグリル、クラフトビール、ドリンクカウンターという感じで強烈にアメリカンなラインナップだ。アルコーツがあるので、ショッピングモールにあるフードコートとは根底から違うのは理解できる。当然、夜の需要も期待してのコンセプトだろう。

店内はハイチェアが多くあり、いわゆる都会的なスタイリッシュさがある。空間デザインという言葉がよく似合う。こんな店が郊外ショッピングモールにあったら相当浮くだろうなと思うが、地方都市の繁華街でも浮き上がりそうだ。やはり、フードホールとは都会の、それも場所を選ぶものになるのだろうか。

さて、ピザだ。Cucinovaというピザ屋を調べてみたら、なんとアメリカのフードコートの雄、ピザピース売りのスバロの枝ブランドらしい。スバロは何度か日本マーケットに挑戦していずれも撤退している。日本のピザマーケットの小ささと難しさに歯が立たなかった。というか、日本でデリバリー以外で成功したピザ業態は存在しない。挑戦した全員が失敗したと言って良いくらいの、予想以上に難しい業態なのだ。

コンセプトとしては非常にシンプルで、注文を受けてから石窯で焼く。セルフサービスであり、典型的なファストカジュアル業態。価格帯はデリバリーピザと比べてちょっと安いくらいなので、全体的には高価格の食べ物となる。その分、トッピングやチーズに凝る「アッパー」なピザということだ。

ナポリ風という軽い系統のピザなので、一人前よりは大きいが二人前にはちょっと足りないという、主食とつまみの中間にあるシェアフードだと思う。一人で頼んでみたがちょっと最後の1−2ピーズは多いかなという感じ。ただ、隣に座ってピザを注文していた外国人は一人で黙々と完食していたから、この量はシェアフードというより大盛りラーメンみたいな感触で捉えた方が良いのかもしれない。

トッピングとソースは照り焼き、マヨなど日本的なアレンジを受け入れているので、やたらアメリカンしているわけでもない。ピザ単店では生き残れないが、BBQ屋やメキシカン屋と一緒に商売をしていれば、みんなまとめて「アメリカ料理屋」みたいな感覚で受け止められるのかとも思った。しかし、結局のところ、軽食主体のランチビジネスである「フードコート」に対しての、重食でディナー対応、アルコールありの「フードホール」ということであるとしたら、やはりマーケットはあまり大きくないのかもしれない。新型で変形の洋風風居酒屋であるとしたら、フードホールという名前は仰々しすぎるか。

次回はグリルした肉やタコスを食べてみようとは思うが、一人で食べるには量が多いような気がする。
個人的にはピザよりもタコスが食べられる方が嬉しいなというのが正直な感想だった。

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