食べ物レポート

千歳空港のラーメン二題

千歳空港の観光客向けラーメン横丁は、フードコートとして日本屈指の売り上げがあるのではないかと推測しているのだが、その中でもいつも混雑している店とまあまあの客具合の店があるのは、資本主義社会としては仕方のない競争原理が働いているのだ。

などと小難しいことを考えながらラーメンを食べるわけではないのだが、なんとなく何度も使ってしまう店と、一度も使っていない店があるのは、ある意味マーケティング的にはブランド形成の問題だと思っている。
つまり旅行者という一過性の客にとっては、コスパ、価格対経験満足度合いという公式が働かないのだろうということだ。平たくいえば、「多分、今日食べるのが最初で最後の札幌のラーメンだ」と思えば、あまり金額にこだわる必要もないので、うまければそれで良いという考え方になる。そうなると、売り手側が考えるのが、「安くてうまいものを食べてもらい何度でもきて欲しい」ではなく、「豪華で付属品満タンな、お高いラーメン開発」になる。結果的にリピーター(例えば札幌で仕事に来る人とか北海道大好き旅行者とか)をなくしてしまうので、ブランドが立たない、有名にならない、口コミに載らないという現象が起きているのではないか。

ラーメン横丁に出店している店は、本店が行列ができるほどリピーターに支えられているからこそ力があると言えるので、この横丁の中だけでは「強いブランド」になることはできないのではないかという疑念だ。ちなみにススキノ周辺にある有名店でも、トッピング大盛りをやっている店はどうにもいただけない気がする。(まあ、全部乗せが流行であることは認めるけれど)
などと考えてこれまで利用したことがない店を順番に回ってみようと行脚を開始した。

その一番目が弟子屈ラーメン。
弟子屈という場所はわかるが、そこにある特産品はなんだったかなあ、摩周湖の霧かな、みたいな冗談しか思いつかない。なので、さっそく実食。味噌ラーメンでした。普通にうまいが、特徴はよくわからない。どうやら柔らかいチャーシューが店の自慢らしい。北海道で特別の味噌の産地は記憶にないので、土地柄の味噌を使ったということもないだろう。ラーメンの上に乗っている味噌玉は、北海道ではあまり見ないトッピングだ。山形の龍上海の影響なのかなと思いつつ、味噌玉自体はあまり強烈な味ではない。普通に美味しいラーメンだと思うが、この店の特徴というやつはあまり記憶に残らないかな。

その二番目、ラーメン空。大きいチャーシューが特徴らしい。もやしとメンマは札幌味噌ラーメンでは標準形の一つだ。スープの味は、これも普通。どこか尖っているというところはない。問題は麺で、茹ですぎ。伸びている。札幌ラーメンは少々硬めの歯応えがある麺が特徴だと思うが、明らかに柔らかい。今回は調理ミスなのであれば、次回は期待できると思うが、これが標準であるのであれば、好みとは違うなあという感じ。関東圏のラーメン屋はこれに近い柔らかい麺を出す店も多いので、一概にダメだとは言わないが、札幌的ではないような気がする。でも、それを確かめるためにもう一度たべてみるというのも気が進まない。

食の機会は一期一会だから、残念な経験をしたら、それまでよということで良いとは思うけれど。

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