食べ物レポート

一杯やるための天ぷらや

すすきのの入り口、地下鉄すすきの駅から地上に出る階段の途中にビル地下の飲み屋横丁がある。その中の一軒がカウンターで天ぷらを食べさせる居酒屋で、ランチから営業を続けている。夕方と昼間の中間の微妙な時間帯でも一杯やることができる。

天ぷらが大好きと言うわけでもないので、そもそも天ぷら屋に行くことなど人生の中でも数える程しかない。思い出せる限りでも5年に一度か二度くらいだろう。天ぷらで酒を飲むなど考えたこともない。

そんな天ぷら非愛好家のくせに、なぜかフラフラと入ってしまったのは、ちょい飲みセットの看板につられたからだ。揚げたて天ぷらと飲み物二品で1200円、おまけに小鉢が2個つきます。というようなかんじだった。カウンターに座りビールを注文。ちびちび飲んでいるうちに天ぷらが出てきた。当たり前だが、揚げたてなので舌をやけどしそうになる。

天ぷらといえばエビという気もするが、実はナスの天ぷらが旨い。油がしみたナスのなんとも言えないグズグズ加減というか、衣にしみこんだてんつゆのあじとなすのバランスが良いのだなあ。天ぷらはカリッとあがったところを楽しむものだから、時間をおいてはいけないと思うのだが、ナスだけは例外だ。衣が少しじとっとしてくるくらいがよろしい。

口の中が火傷しそうになるので、ビールをごくっと飲み込む。天ぷらはこうして食べるものだなと、つくずく思った。

その後、2杯目の酒ということで、ビールを日本酒の熱燗に変える。小鉢で出てきたお通しもどきを肴にちびちびと飲むのだが、実は油の浮かんだ天つゆが、熱燗には一番会う。

蕎麦屋で天抜き(天ぷらそばのそばなしね)を頼み、日本酒を飲むのと同じことだが、この天ぷら居酒屋の方が、チープ感があって(極めて個人的な感想だ)哀愁を感じる素晴らしい飲み方のような気がしてきた。

天ぷらを腹一杯食べたら、このチープ感は味わえない。天ぷら3ー4品というのがやはり正しい食べ方だろう。

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