2月の北海道といえば綺麗な雪景色が見られるはずなのだが。今年は圧倒的に雪が少ない。温暖化といえば夏の暑さばかり言われるが、北海道で温暖化と言えば「記録的に雪の少ない冬」がいつの間にか当たり前になっていくことを意味するのでは。

冬の千歳空港はかなりの頻度で大雪により閉鎖されていた。2−3年前のクリスマス期に滑走路閉鎖で中国人観光客がロビーで二泊する羽目になり、プチ暴動っぽくなったのは記憶にある。そんなことはもう過去のことになってしまうのかと思うぐらい、12月は雪が少なかった千歳空港だが。

2月になっても状況は変わっていない。雪まつりの時期には、札幌市内はツルツル路面で転倒事故勃発が毎年の話だが、雪まつり後に気温が上昇して路面凍結どころか、まるで3月後半のように雪無し路面が大半だった。

JRの駅でもホーム脇の除雪跡などかけらもない。この状態は12月初頭の雪が初めて降りました的な光景だ。

郊外型スーパーの駐車場でようやく見つけた「雪壁」だが、実はこれも例年の厚みが全くない。おそらく今年はトラックで排雪することもないのではないか。札幌市では大雪による除雪費用がいつも問題になっているようだが、今年は間違いなく予算が余ることだろう。
雪が見たくてやってくる南方からの海外観光客には申し訳ないが、これは実にありがたい自然の変化だと思う。
こんな感じの冬が2年も続けば、みんな、これに慣れてしまって、新北海道感覚が生まれるのだろうなあ。