旅をする

仙台七夕考

静かな夏祭りは都会の証明か?

仙台の七夕は花火大会で始まる。仙台駅から一番町にかけてアーケード商店街が七夕飾りで埋め尽くされる中、花火大会が開催される西公園まで人出が途切れなく続く。
仙台の七夕は商店街の威信をかけたイベントなのだろう。それぞれの屋号をつけた七夕飾りがこれでもかと並んでいるのだが、やはり圧巻は仙台を代表する百貨店「藤崎」前のツルの飾り。当然ライトアップもされているので絢爛豪華で、きらびやかだ。ちょっとイラけた場所にもなっているため、インスタ向けスポットとなっている。周り中がアングル求めて右往左往しながら写真を撮っている。外国人観光客も混ざっているが、七夕自体があまり宗教色が強いイベントでもないので、綺麗な飾り付けのフェスティバルとして楽しんでいるようで、それは良いことだな。

一番町 藤崎前のツル

仙台は野外イベントが多い街だ。秋になると芋煮会(山形よりも仙台が本場という仙台市民が多い)、繁華街を埋め尽くすジャズフェスティバルもあるし、冬になると光のページェントでゾロゾロと歩き回る。密閉度の高いテントの中で、冬なのにビールを飲むあたりは札幌でも見る光景だが、仙台は雪がないので冬でも歩きやすい。

一番町 藤崎前

駅前からのアーケード街では、店頭での屋台販売がびっくりするほどの情熱で展開されている。食い物屋が自社製品を売るのはわかるが、なぜ呉服店の前でビールを売ったり、金融機関の店頭で焼き鳥を売っているのかは、意味不明だが、そんなカオスな賑わいがお祭りというものだろうと納得している。
実は、そのカオスに輪をかけるのが仙台市民の通行ルールのなさだ。なさすぎる、自由すぎると言って良い。一般に大都市で強制的なルールがないと、概ね左側通行になるらしい。人間の身体的な特徴からくるものだと聞いたことがある。右利きが多いからだともいう。札幌や名古屋、東京八重洲の地下街など大体この左側通行になっている。一部の例外的な中央歩きは、中小都市からの旅行者、あるいは外国人観光客だろうと思う。
ところが、仙台では全員が右左の区別なく、中央を含め好きなように歩いている。横一列で3ー4人で歩いていたりする。 喋っているのを聞くと、しっかり日本語だ。
実に歩きにくい、目の前から人が押し寄せてくる。波に立ち向かうようなものだが、左右どちらかによれば解決するかというと、全く無理。中央突破はもっと無理だった。
仙台市民よ、原始的に本能で歩くのはやめようではないか、と強く訴えたい。

クリスロード

おまけに七夕飾りは地面から1mくらいの高さまでぶら下がっている。そのため、目の前には七夕飾りが障害物のように立ちふさがる。飾りの一つ一つを暖簾をくぐるように押し分けながら歩くのは、これまたしんどい。かと言って、飾りと飾りの間を通ろうとすると反対側からものすごい速度で突入してくる高校生がいたりするので、これまた罠を仕掛けられたような気分になる。ぼーっと七夕飾りを見ながら歩くと、相当ひどい目にあうことは間違いない。正しい行動をとるのであれば、一旦通路の端にに近いところで停止、ゆっくり前を確認した後、見上げて鑑賞する。見終わったら、また前を確認し、歩き始めると言ったところか。

名掛丁

仙台駅から一番町まで、大きい道を二度ほど渡らなければならない。そこで赤信号で停止すると、前方から待機して人の波が押し寄せてくることになる。これも大変だ。こちらから渡る「右左関係ないよ!的集団」と、向こうからくる「中央突破プラスサイド波状攻撃だからな!的集団」が横断歩道の中間で激突、左右にフェイントをかけながらすれ違うという、一見すると阿鼻叫喚的図式が発生するのだから・・・。
此処一番に勝負をかけた浴衣カップルみたいな連中も多いので、街の中がいささかヒートアップしている。おそらく年明けくらいに結婚するお幸せなカップルも随分生まれるに違いないと思わせる、仙台の七夕の夜。

平日夕方でこの人手

個人的には歩き疲れて、一人で居酒屋に入って冷酒とともに牛タンでも食べるかという気分。一番町あたりの店はどこも大混雑なのだろうけれど、ちょっと駅前に場所をずらせば良さげなお店はあるものだ。魚居酒屋で頼む牛タンも悪くは無いよ。

牛タンで終了

牛タンで終わりにする仙台のお祭りだった

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