旅をする

南九州をウロウロ 人吉から鹿児島へ

熊本県人吉市に足を入れたのは初めてだ。人吉の名前で何を思い出すかといえば、「巨人の星」に登場する左門の出身地で、球磨焼酎の本場ということぐらい。あとはJRの路線で有名なスイッチバックがあることも記憶にある。ということで駅前に行ってみたら、こんな看板が。

相良氏は人吉荘の領主だった。戦国時代には島津の下に入った頃もあったようだが、鎌倉時代からなんと幕末まで存続した由緒正しき一族だ。この看板の文句を読むと、何やら色々と矛盾を感じるが、まあ、それはよいこととして。

確か、人吉駅は駅弁売りのおじさん(立ち売り)が有名だったような記憶がある。お腹の前に駅弁を山積みした箱を抱え、ホームで売って歩くという、もはや消滅した文化と言える。まだペットボトルなどというものがなかった時代には、土瓶や土瓶のようなプラスチック容器にお茶を入れて売っていた懐かしの時代だ。

ということで、駅のホームでは誰もいな買ったが、駅前の店で駅弁調達。熊本の清流で獲れる鮎を使った駅弁は、これもまた有名だが(鮎屋三代の鮎一匹丸々入っている弁当)、この鮎寿司も以前から気になっていた。紐で縛ってあるのが、なんとも奥ゆかしいというか。包装紙を開けると中には鮎の開きの押し寿司が一匹分入っている。

人吉駅改札口は、電子カードの入り口はない。シンプルな姿で、今にも改札開始のアナウンスとともに駅員さんが切符切り(これも知らない人が多くなった光景だろう)をしていそうだ。
ちょっとだけ、説明しておくと、昔の駅の切符は硬券(今の切符のように柔らかくない、折り曲げるのも大変な厚みと硬さがあった)で、改札とは、その貢献に特殊なハサミで切れ目を入れる作業だった。切れ目が入ると使用済みという印になる。だからホームに入場するときには、未使用のハサミの跡のない切符を見せて、ハサミを入れてもらうというしきたりだ。社内では、切符にハサミが入っているかどうかを確かめるのが、検札だ。確かに昭和は遠くなったのだね、

高速道路、九州道を南下すると鹿児島に行き着く手前に「桜島サービスエリア」がある。ただし、これは目の前の海を挟んだ向かい側に桜島があるので、桜島の麓というわけではない。普通であれば錦江湾とか鹿児島湾とかいうネーミングになるのだろうが、鹿児島県人の誇り?で、桜島SAになった模様。でも、上り線(つまり福岡方面行き)なので、主にここで食事をする人は鹿児島市民ではないかと思ったりもする。黒豚うまいので文句はないが。

駐車場の手前には、お約束の写真撮影コーナー。今やスマホで、いつでも誰でも噛める常備な社会なので、そこにいっても、この撮影スポットがあるのは、21世紀文化といって良いのか。平成の落とし物というべきか。個人的には左の三人組で写真を撮る場合は、歴史をよく勉強してからにしてほしいと思う。明治維新と戊辰戦争の話は、いずれまた別稿で。

鹿児島のとんこつラーメンは、九州全体で見ると一番マイルドなタイプではないか。ワイルド一番は久留米、味が尖っているのは熊本、豚骨っぽくないのが宮崎、博多はすでに全国区、というような感想を持っている。博多であれば、これにたっぷり紅生姜を投入するのだが、鹿児島ではなんとなく出されたままで食べてしまった。これも好みではあるが、塩味薄めな感覚は悪くない。

南九州放浪の旅は、続く。

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