旅をする

札幌でフラフラ 5月編

ゴールデンウィークが終わると札幌もようやく気温が上がり始める。良い季節の始まりだ。晴れた日の大通公園を眼下に収めるナイスなスポットが、お気に入りの喫茶店でもある。冬は暖房が効いて眠くなるほど暖かい店だが、初夏は適度で気持ちが良い。

徳光コーヒー 苦目のブレンド

大通公園で行き交う人を眺めるにはこれくらいの高さが良いのだ。ビルの上層階のレストランではちょっと遠すぎる。とうきび売り(焼きとうもろこし)販売所も始まる頃で。散歩するには最高だ。

大通り Bisse

そこで散歩がてらに、近くのパン屋まで足を伸ばす。このパン屋はもともと札幌の東部の地下鉄駅そばにあった。その頃から繁盛していたが、今は札幌市内に多数店舗を構え、朝からパン好きの(主に女性客)で混雑している。ヨーロッパ系のハードなパンはあまり置いていない。柔らかい調理パン、菓子パンが多い典型的な日本のパン屋さん。最近はやりのフランス風パン屋(ブー○○○○○○)などとは違う。

棚に並ぶパンを見て歩くのが楽しい。商品名は例えば「午後のスコーン」。こんな感じで、カタカタで書いていても日本語だよねというわかりやすさ。これが大切なことなのだよ。今の後期高齢者、75歳以上では若干カタカナ・アレルギーは残っているが、それ以下の前期高齢者はカタカナ=流行物という青春時代だったはずだから、逆に小難しい漢字の方が読めなかったりする世代だ。なので、こういう表記はすっかり高齢者向けだと言い切れる。決して若者向けではない。(若者向け表記とはどういうものかについては、そのうち業務ブログの方で考察してみる予定)

この三角形のアップルパイの斬新さ、というか、これでアップルパイと言い切る言語感覚、ネーミング力が素晴らしい。最近の繁盛店に共通する要素がこれだと思う。一見洋風の店づくりをしていても、売っている商品や説明が実に前期高齢者向けに作られている。よおうは和風なのだ。
もちろん、易しい日本語なので若い人向けとしても理解しやすい。小学校高学年から中学生が、そのままでわかる言葉遣い、単語の選択、形容詞の使い方、こうした平準化された言葉の使い方が重要なのだ。

アメリカ映画のセリフを聞けば、アメリカ人の標準語彙がわかる。映画の英語がわかりづらいのは、スピードが速いためであり、単語自体にはあまり難しいものは使われていない。日本語の会話でも同じように、省略が多いことやスラング(隠語・時代単語が多く使われるので、意味が取りづらいだけなのだ。日本語で言えば辞書になる前の「ちょーむずい」とか「まじぎれ」のような言葉だと思えば良い。学校の授業では教えてもらえない単語だろう。
ちなみに、映画のセリフだけ書き出したものを(シナリオ)読めば、中学生程度の語彙力があれば理解できることがわかる。
現アメリカ合衆国大統領などは、それよりももっと使う単語の数が少ない。大したセリフが喋れなくても大統領になれるのが、英語という言語だ。(いや、アメリカという国と言うべきか。イギリスの首相の英語は格調高いからなあ)
繁盛する店、使い勝手の良い店は、こうした言葉の(誰も教えてくれない)定理を着実に実行している。

「NEW」と「新商品」の重ね書きなど一見無駄のように見えるが、newは記号であり、新製品も漢字で表す記号である。このあたりの使い方は肌感覚に近いうまさだろう。しかし、オレンジクロワッサンって、本家のフランスでは売っていないような気もする。そして、きっと小倉あんクロワッサンとか、餅入りクロワッサンとか平気で売り始めるようなパン屋なんだなあ。(いや、もしかしたら既に過去に販売されていたのかも)

おそるべし散歩の途中のパン屋 どんぐり

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中