食べ物レポート

ゴージャスに酢豚 in 北海道

冬の北海道はモノトーンになる。雪が降っていてもいなくても、日が差さなければ白と黒の世界になってしまう。実はこの色彩のない世界が、冬の鬱陶しさの元凶なのだと気がついたのはつい最近のことだ。

だから温かいものを食べようとならないのが、北海道の摩訶不思議。寒い場所だからこそ、暖房を目一杯効かせるのがご馳走で贅沢ということか、冬の室内気温はだいたい27−28度。夏より暑い。おそらく、まだ薪や石炭で暖を取っていた時代には、温度調整がこまめにできないから出来上がった習慣だろう。確かに小学校時代のコークスストーブでは、ストーブ近くの席に座るとサウナのようで、廊下近くの席では寒さで震えていたような記憶がある。休み時間には廊下側の寒い席席の生徒がストーブの周りで暖を取っていた。これも昭和中期のアルアル話だが。

北海道でアイスクリームとビールが一番売れるのは2月だそうだ。北海道民からすると、一年で一番暑い季節(室内限定)で、おまけに暖房のせいで湿度は最低。喉がカラカラになるとビールがうまい。確かに東京界隈でも体感温度が27度くらいになるとビールがうまい季節だし。(5月後半から6月くらいですねえ)鍋なんか食べると真面目に汗だくになる。

札幌 香州の酢豚

それで、酢豚の話だが、室内は暑くても屋外は死ぬほど寒い。10分歩けば骨身にしみる北海道だ。おそらく動物的な感覚というか本能的にというか、冬には油のたっぷりな料理が食べたくなる。そういう意味で中華は冬向きの料理だと思っている。(あくまで個人的にですよ)中華もすっかり調整ソースが普及したので家庭料理化しているが、どうも幼少時に刷り込まれた記憶のせいか、中華料理=酢豚と条件反射的に思ってしまう。チンジャオロースーとかホイコーローとか、色々と思い浮かぶ料理はあるのだが、やはりまず酢豚を頼んで、それから二皿目にあれこれ考える的な注文の仕方だ。

酢豚はローカルルールの塊みたいな料理だと思う。豚の唐揚げは間違いないが、それ以外には玉ねぎがレギュラーで、人参、ピーマンは準レギュラーだから出たり出なかったりする。しいたけとタケノコは高級店では出てくるスター級だが、安っちい店では出番なし。そして、ローカルスターがあちこちにいて札幌地方では「バイナップル」君が一応エース級で登場が多い。関西ではキュウリが入っていたことがある。地元所沢で大陸中国帰国子女経営の中華料理店で、黄桃(缶詰のやつ)が入っていた時は腰が抜けた。(ただし意外とうまい)著名な中華料理店では、黒酢の酢豚が増殖中で、これは酸っぱい物好きには良いが、甘酢を期待するとちょいと厳しいことが多い。黒酢というと健康的なイメージと高級感が出るということでしょうね。肉の塊二と玉ねぎ少々で二千円も払うのだから、お店にとってはたまらない。とにかく、酢豚の地平線はどんどん遠くまで広がっているのだ。

などと、息を上げて語るほどの話題でもないのだけれど。永遠の酢豚中毒でありますね。

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